2016年12月8日 更新
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ハッピーになるイタリアン 11月号

今回は、「ホールトマトの扱い方」「パスタソースの乳化の仕方」、そして11月の旬の食材の「鯖(サバ)」を使ったメニューなど盛りだくさんな内容をお伝え致します!!

 

 はじめに

この号をお読み頂きまして、有難うございます!

10月からの創刊号に始まり、今月号は前号より更に分かり易く楽しんで頂ける様な内容を詰め込んでます☆

前号に引き続き「レシピ」や「盛り付けの仕方」と言った内容はもちろん、前号よりも更にバージョンアップしてます♪

今回の号より「毎月の旬の食材」そして「その旬の食材を使ったイタリア料理」「私の愛用している調理器具」などもお伝えしていこうと思ってますので是非楽しみにされてて下さい(^^)

 11月の旬の食材について

先月から一気に秋めいて来ましたね!

秋からはまた新たな美味しい食材も増えてきます☆

旬の食材は、スーパーや八百屋さんなどでも安価に手に入り易く、また栄養価も高いのでまさに一石二鳥!!

(11月が旬な主な食材)

(野菜編)
・エリンギ
・カブ
・かぼちゃ
・サツマイモ
・里芋
・ニンジン
・ブロッコリー
・マッシュルーム など

(魚介類)
・キンキ
・鯖(さば)
・鰆(さわら)
・毛ガニ など

今回スポットをあてる旬な食材は「鯖」です!
(17ページにお料理のレシピを掲載してます)

 ホールトマトについて

ホールトマトとカットトマトの違いについて

スーパーなど巷では、色々な種類のトマト缶が売られてますね☆

この章では、その「トマト缶」についてご説明したいと思います!

イタリア料理では、よくトマトを用いた料理が作られます。

また、現地では当然ながらイタリア産の生のトマトも料理に使いますが、日本では中々そのイタリア産の生のトマトが手に入る事も難しいので、その代用でトマト缶を用います(^-^)

そのトマト缶には、「ホールトマト」「カットトマト」と売られてます。
その違いについてご説明したいと思います!

(ホールトマトとカットトマトの違いについて)

①使ってるトマトの品種が違う。
②ホールトマトは煮込みなどじっくり煮込む時に使う。
③カットトマトは、料理が完成した時、トマトの身が残ってる状態が良い場合に使う。
④例えば、カットトマトはサラダやスープなどに使う。
⑤カットトマトの方は身が固い。
⑥ホールトマトの方が味が濃く濃厚。
です。

共通しているのは、 缶に詰める時の状態は、既に両方とも加熱してあります。

ホールトマトは調理する際、缶から取り出したままの状態で使う事は好ましくありません!

ホールトマトは缶に詰める際、加熱した後に皮を剥いてからパッキングして有りますが、ヘタや種などは取り除いてません。

なので、その種などはそのまま調理する際に入れてしまうと食感がとても悪いです!

また、酸味などもあるのでそれらを取り除く工程が大事になります☆

ですので、ホールトマトを使う時は「必ず種とヘタを取り除いた裏ごしした物」を使いましょう♪

その取り除く工程については、次のページに記してあります(^-^)

ホールトマトの処理の仕方

前項にも記しましたが、ホールトマトは種とヘタを分けてから調理に使いましょう☆

では、その裏ごしについてご説明しますね(^-^)
では裏ごししてみましょう♪
(用意するもの)
・大き目のボール
・上記とは別のボール(裏ごしたトマトジュースを都度入れる用)
・持ち手付きのザル(ストレーナー)
・ゴムベラ
・濡れ布巾(ちゃんと絞ったもの)

*ボールは、「なるべく大きめのもの」を使いましょう
ボールが小さいと、ザルが裏ごしされたトマト液に浸った状態になってしまい、一向に裏ごし作業が進みません(´・_・`)

*ザルは「目が粗い粗いもの」は向いてないです!
ザルの網目から取り除きたい種なども一緒に落ちてしまうので、「なるべく目が細かいもの」を使いましょう♪

*ザルは「持ち手が付いてるもの」の方が作業し易いし楽です!

*ゴムベラは、ある程度の「硬さがあるもの」を選びましょう!
シナリが有り過ぎて「柔らかいもの」は裏ごしする際の作業がし辛いのでご注意を!!


(ではスタート!!)
① 作業台の上に濡れ布巾を敷き、その上にザルを乗せたボールを置きます。

② ①のボールの中に、ホールトマトを少し多めに入れてゴムベラで裏ごしていきます。
③ この位までに漉せてれば大丈夫です!

ザル部分にトマトの種や芯のカスが残って、ボールの部分にはトマトからのジュース(液体)が漉せてれば良いです☆

*途中、ザルの側面や底面(表面側)に付着してるトマトもゴムベラでそぎ取って、ボールに落としてあげて下さいね(^-^)

そうしないと、ザルが液体(トマトジュース)が浸ってる状態と同じになってしまい、一向に作業が進まないです・・・(汗

裏ごされたトマトジュースとザルの底面が触れたら、その都度もう一つのボールに分けて移し替えてあげます。
これで完成!!

裏ごされたトマトジュース(実際は、液体と果実とが混ざった状態)です☆
直ぐに全部使わない場合は、この様に「ジップロック」などに入れて、冷凍保管しましょう!

油性マジックで、「何g」と言う感じに書いて分けて保存すると、調理する際使い易いです!


(日持ちについて)
冷蔵する場合は「2~3日」は持ちます。
冷凍する場合は「1か月」は持ちます。

いつも私はプライベートや料理教室でも使用する為、2.5キロ缶を一気に裏ごししてます。

お家で一気に裏ごしするのが難しい場合は、その都度冷蔵庫で保存して2、3日中に作業して下さい。

またその際、冷蔵庫から取り出したホールトマトは冷えてるので、ジップロックなどに重量を書き込む時は前もってトマトを流しいれる前に、ジップロックにマジックで書いておいたほうが良いです。

そうしないと、冷えたトマトにより、ジップロックにマジックで書き込むことが困難になりますのでご注意を!

ホールトマトを使ったお料理のあれこれ

ホールトマトを使ったお料理について
色々な種類のトマト缶が売られてますが、全てが同じ味と言う訳では有りません!
イタリア産のものも有れば日本産など‥。

また、同じイタリア産でも各メーカーや同じメーカーからでもシリーズによっても、また全然違うのです‥。

選び方は、値段な使う頻度によっての必要な重量など購入する皆さんの状況もあるので、「これを使いましょう!」、と言うのは難しいですが‥(^_^;)

ただ、缶によっては酸味が強いものが有るので、
もし酸味が強い缶詰めを買ってしまった場合は、隠し味で「お砂糖」を入れてあげましょう♪

味付けする為のお砂糖ではなく‥、あくまでも「隠し味」使いと言う事を忘れないで下さいね(*^^*)

お砂糖を入れてあげる事によって、お料理にコクや味に奥行きが出るし、酸味もまろやかになりますよ☆


ちなみに、私の場合ですが、「カットトマト」よりも「ホールトマト」を使う事が多いです!

「煮込み料理 」「パスタソース 」 と言った感じですが、何かと重宝します!

今回の号では「鯖」を使った「鯖のトマト煮込み」はもちろん、「若鶏を使ったトマト煮込み」「お豆を使ったトマト煮込み」など、煮込みと言っても様々有りますが、イタリアンに限らず、「ハヤシライス」などにも使えますよ♪

またパスタソースは、アサリを使った「ボンゴレ・ロッソ」 、アンチョビやブラックオリーブと作る「プッタネスカ」 、小さいお子様から大人まで大好きな「ボロネーゼソース(ミートソース)」 などなど‥(^-^)

料理名を書いててお腹が空いてしまう位に、いっぱいホールトマトを使った美味しいお料理が有ります♪

 では、ホールトマトを使ってお料理の実践をしましょう!

 

この記事のキュレーター