2019年4月8日 更新

いちばんやさしいスペイン料理 [Vol.12]

今月のメニューは、お祭りに欠かせない揚げ菓子を渦巻き状にアレンジした「ぐるぐるチューロ」、夏野菜と一緒にお肉をコトコト煮込む「チリンドロン」、白いガスパチョと呼ばれる冷たいスープ「アホブランコ」の3品。 コラムでは、チューロにおすすめのチョコレートドリンク「コラカオ」、チリンドロンに合うワイン、おもてなしピンチョス総集編15品をご紹介します。

 ひと区切り

miilで「いちばんやさしいスペイン料理」を月刊配信をスタートし、今号で一年が経過しました。スペイン料理はパエリアだけじゃない!あふれる美食の世界を伝えたい!という当初の思いは、ひとまず完結できたかなと思っています。

時期を同じくして、ちょっと大きめのプロジェクトが完了したり、兼ねてより模索していた移転先が決まったりと、いろんな「ひと区切り」が重なった6月。久しぶりに、大好きなスペインバルのはしごツアーをしてきました。1つ1つの乾杯に、一年分の想いを込めて。

そんなわけで、今月号は第一弾の完結編。巻末には、私の覚書も兼ねて、おもてなしピンチョスを総集編として、おまとめします。

 [料理の紹介] チューロ(チュロス)

日本のテーマパークでも売られている、棒状の揚げ菓子チューロ(チュロス)。実はスペインが発祥のおやつなんです。お祭りの屋台はもちろん、街中にはチュレリア(Churreria)というチュロス専門店も人気で、 地元スペイン人の老若男女で賑わっています。

日本では細長い形状ですが、スペインのチューロはリングのような楕円型とゆるカーブ型が定番。チュレリアでは大鍋にグルグルと円を描くように絞り出し、揚げたてをハサミでチョキチョキ切って提供します。
チューロを注文すると「砂糖をかける?それともそのまま?」と聞かれ、「砂糖がけ」と言うとその場でグラニュー糖をたっぷりかけてくれます。

砂糖をかけないチューロをそのまま食べるのも私は好きですが、やっぱり一番人気は「コン・ショコラ(チョコと一緒に)」。チョコレートソースをつけたり、チョコラテという濃いココアに浸していただきます。

レシピ ぐるぐるチューロ

スペインのバルやお祭りに欠かせない、棒状の揚げ菓子「チューロ(Churros)」。スペインでは揚げたてを食べるのが基本ですが、時間がたっても美味しく食べられるようにレシピをアレンジしました。渦巻き状に絞れば、見た目も可愛い&冷凍保存も揚げる作業も楽ちん♪

材料(15~25個分)

薄力粉
75g
A牛乳
80cc
A水
80cc
Aバター
10g
A砂糖
10g
A塩
少々
揚げ油
適量

作り方

  • 1
    鍋にAを合わせてバターを溶かし、ふるった薄力粉を一気に加えます。
  • 2
    グルグル混ぜながら、弱火で1~2分加熱し、なめらかな生地にします。
  • 3
    絞り袋に入れ、星型の口金でクッキングシートに絞り、一度冷凍します。
  • 4
    中温に熱した揚げ油に入れ、こんがり色づくまでカリッと揚げます。

コツ・ポイント

シナモンシュガーなどトッピングを楽しむ場合は、熱いうちにまぶしてください。チョコレートソースをつけたり、濃いめに作ったココアに浸して食べれば本格的♪
チューロの作り方[1]
鍋にAを合わせ、中火にかけてバターを溶かします。
沸騰手前で弱火に。 ふるった薄力粉を一気に加えます。

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