はじめまして♡K`s kitchen Milano♡です
はじめまして♡
イタリア・ミラノで野菜&雑穀ソムリエの小さなお料理教室 K`s kitchen を開いています入交(いりまじり)けいこです。
東京でお料理教室を立ち上げ、その後ニューヨーク・ミラノ教室をオープンさせ、3か国で美味しく簡単でお洒落な家庭料理を教えていました。
現在は大好きになったミラノでお料理教室を開きながら暮らしています。
この月刊誌「普段気のイタリアごはん Cucina Del Giorno(毎日の料理)」ではミラノで実際に普段、食べられているヘルシーなイタリアンをわたし風にわかりやすい手描きイラストレシピでみなさまにお届けしたいと思っています。
またミラノぷち生活情報なども交えて、イタリアで実際に暮らしているように楽しんでいただけたら♡うれしいです。
Milano ミラノってどんな街?
アート♫ いっぱいのミラノ
街のいたるところに美術館があります。
お城の中の美術館をはじめ、名画の多い Pinacoteca Nazionale di Brera 国立ブレラ美術館、また現代アートの美術館 La Toriennale di Milanoもお城の公園に隣接、好きなときにぶらりと見てまわれるのがミラノのうれしいところです。
毎年5月に私の住んでいる Breraブレラ地区を中心に400か所以上の会場でミラノデザインウィークというデザインを中心としたイベントも開かれます。イタリアのハイセンスな家具やキッチン・バスルームの展示をはじめ、驚くほどの発想でデザインされたものを見ることができます。イタリアの発想ってすごい!毎年、関心します。商用ベースの方から、観光の方まで楽しめます。おすすめです!
スカラ座 Teatro alla Scala テアトロ・アラ・スカーラ
ガッレリアを抜けたレオナルドダヴィンチの像のある広場前にスカラ座があります。
イタリアで最大、世界でも著名な劇場のひとつです。
外観のシンプルさからは想像もできないほど、内部の装飾は豪華で華やかで素晴らしいです。私も初めて行ったときには息をのみました。パルコと言われる桟敷から観るバレエやオペラはまるで時間をタイムスリップしたような気分が味わえます。
通常、夜8時ころから演目が始まります。ロングドレスやタキシードでお洒落をした人々を眺めるのも楽しみです。幕間にはロビーでシャンパンなども楽しめる大人の社交場です。ぜひ1度おでかけください♫
美味しい食材の宝庫!イタリア
イタリアの人はおせっかい?笑
イタリアの人は働かない、というイメージがあると思います(笑)。
でも、ものすごくよく働く人もたくさんいます。オンとオフの使いわけがはっきりしているからかもしれませんね。
大家族制がいまだ残るお国柄だからなのか、年齢に関係なく、知らない人同士でもよく話すような場面が見受けられます。
そして、親しくなると相手との距離がぐぐっと近くなるのもイタリアの人達の特徴かもしれません。
いい意味でおせっかい(笑)。市場へ買い物に行っても私の下手なイタリア語をその都度直してくれたり、ちょっと転んだだけでも5人くらいがすぐに大丈夫?と駆け寄ってきてくれます。
そんな人間味の溢れるイタリアだから大好きになったのかもしれませんね。
摘みたてフレッシュハーブでお料理を♫
思っていた以上に、フレッシュなハーブをふんだんに使うのも普段のイタリアごはんです。
バジル・イタリアンパセリ・ローズマリー・サルビアなどなど種類はとても多いです。
日本のスーパーのハーブ売り場のように売られているものも多少はありますが、家庭の庭やバルコニーで栽培しているハーブを気楽に使います。
私もフィレンツェにお料理の勉強に行ったとき、先生が必要に応じて、その都度!フレッシュハーブを摘んでくるのが印象的でした。
ハーブの鉢植え類も大変お安く手にはいります。鉢植えはお花屋さんでなく、八百屋さんで買うことにも最初は驚きました。
ミラノは日差しが強いので、ハーブも元気に育ってくれます。
創刊号 今月のレシピは3つ!
レシピ1 「ゴルゴンゾーラとりんごのサラダ」
レシピ ゴルゴンゾーラとりんごのサラダ
このサラダは混ぜるだけ!で出来上がります。
そのままサラダとしても、ワインのおつまみとしても、またパンにはさんでサンドイッチにしても美味しく楽しめます。
材料(2人前)
- ゴルゴンゾーラチーズ
- 100g
- 牛乳
- こさじ1
- エキストラバージンオリーブオイル
- 小さじ1/4
- フレッシュローズマリーまたはディル
- 少々
- りんご(富士)
- 1/4
作り方
- 1りんごは皮をむき、1/8個分のくし形2個にする。
- 2くし形のりんごを横にうす切りにする。うすい塩水に1分ほどつけ、水気を切る。
- 3ゴルゴンゾーラチーズは使う30分ほど前に室温に戻しておく。
- 4ゴルゴンゾーラチーズの外側のかたい部分は切り落とす。粗く刻み、ボールに入れる。
- 5ローズマリーまたはディルの柔らかい部分・少々を細かく刻んでおく(飾り用を少し残しておく)。
- 6④のゴルゴンゾーラチーズにエキストラバージンオリーブオイルを少しずつ加え混ぜていく。同様に牛乳も少しずつ加える。
- 7ここへ②のりんごと⑤のハーブを加え、さっと混ぜ合わせる。器に盛りつけ、飾り用のハーブを乗せたら出来上がり!
コツ・ポイント
●りんごはシャキシャキとした食感のフジがおすすめです(イタリアでもFUJIといいます)
●ゴルゴンゾーラチーズ+エキストラバージンオリーブオイル+牛乳はスプーンで落としてポタっと落ちるくらいの柔らかさに。ゆるすぎないように気をつけましょう。
●フレッシュハーブはローズマリーまたはディル1種類だけでも、両方合わせても美味しく出来上がります。
●りんごは食べる直前に加えましょう。
イラストレシピ「ゴルゴンゾーラとりんごのサラダ」
レシピ2 「リゾット・アラ・ミラネーゼ」
レシピ リゾット・アラ・ミラネーゼ(ミラノ風リゾット)
ミラノの人は黄金の色が大好きです。
ミラノ料理として有名な Cotoletta alla milanese コトレッタ・アラ・ミラネーゼ(仔牛肉のミラノ風カツレツ)、この Rissotto alla milanese リゾット・アラ・ミラネーゼ(ミラノ風リゾット)、どちらも黄金色です。
ミラノは昔から商業で栄えた街でしたので、黄金(金貨)の色を愛してやまないと言われています。
このリゾット・アラ・ミラネーゼは昔は婦人科系に効く薬として大変に高価で王族や貴族しか口にできなかった Zaffarano ザッファラーノ(サフラン)と牛の髄からとったダシで色と香りをつけたお料理です。
材料(4人分)
- リゾット米
- 200㏄
- 水
- 1200㏄
- オリーブオイル
- 大さじ2
- コンソメ
- 小さじ4
- サフラン
- 0.3g(ほんのひとつまみ)
- 塩
- 少々
- パルミジャーノ粉チーズ
- 大さじ1
作り方
- 1水とコンソメを鍋に入れ火にかける。
- 2深めのフライパンにオリーブオイルを入れに火にかける。
- 3オリーブオイルが温まったら、リゾット米とサフランを入れ、お米が白っぽく半透明になるまで中火で炒める。
- 4ここへ①のスープを熱くしたものをお玉2杯加える。
- 5スープの水分がなくなるまで炒め、またお玉2杯加えるという作業を5~6回繰り返す。
- 6最後に煮詰めたらお米のかたさを確認して、パルミジャーノ粉チーズを加え、塩で味を調えたら出来上がり。
コツ・ポイント
●ご家庭では手軽な顆粒のビーフコンソメを使ってください。
●本格的に作りたい方は骨付き牛肉でとったダシを使ってください。
●リゾット米は洗わずに炒めます。
●リゾット米が手に入らないときは、普通の無洗米を使いましょう。
●日本のお米の場合はイタリアのものよりでんぷん質が多く粘り気が出やすいので、あまり混ぜすぎないようにしましょう。
●サフランは小さな容器に入れ、熱湯小さじ2ほど加え10分ほど蒸らすと、より色も香りもよくなります。
●パルミジャーノチーズはできれば塊をおろしたてで使ういと香りがいいです。
●ミラノではリゾットは平らな大きめのお皿に平たく盛り付け、フォークでいただくお料理です。お皿は必ず温めておきましょう。
●お好みで仕上げにパルミジャーノチーズをかけて召し上がってください。
イラストレシピ「リゾット・アラ・ミラネーゼ」
レシピ3 「ふわふわティラミス」
レシピ ふわふわティラミス
Tira mi su`!「私を元気づけて!」という意味のごとく、食べれば元気が出るミラノではカフェでもリストランテでも食べることのできる定番のデザートです。
イタリア産のフレッシュマスカルポーネチーズ・生クリーム・カカオパウダーで作ります。
ミラノでは大きなグラタン皿のような長方形の器にたくさん作って、取り分けていただきます。今回のレシピでは1人用のカップを使って作ってみました。
イタリアのデザートは日本のものよりも甘く、お砂糖もたっぷりと入ります。私のレシピではお砂糖のかわりにミネラルの多いメープルシロップ(サトウカエデの樹液)を使い、ヘルシーな軽いふわふわのティラミスに仕上げてあります。
材料(2人分(直径7.5cm×高さ6cmのグラス2個分))
- マスカルポーネチーズ
- 100g
- 生クリーム
- 100ml
- ラム酒
- 小さじ1
- メープルシロップ
- 大さじ2
- 卵黄
- 1個
- ビスコッティ
- 適量(1人2~3枚)
- エスプレッソコーヒー
- 2~3杯
- 無糖カカオパウダー
- 少々
作り方
- 1エスプレッソコーヒーを淹れ、まとめてバットなどの平たい容器に入れ室温に冷ましておく。
- 2大きめのボールにマスカルポーネチーズ・卵黄・メープルシロップ・ラム酒を入れる。均一になるまで泡だて器で混ぜる。
- 3別のボールに生クリームを入れる。泡立器で8分立てにする(生クリームのツノが少しおじぎをする程度のやわらかさに)。
- 4マスカルポーネチーズなどの合わさったボールに8分立ての生クリームを2回に分けて加える。その都度、ふんわりと均一になるようにゴムベラで優しく混ぜる。
- 5ティラミスの組み立て作業をする(層にして重ねていく)。
- 6ビスコッティをカップの底に入る程度の大きさに割り、エスプレッソコーヒーに浸し、カップの底に敷く。
- 7その上に④のふわふわクリームをスプーンでカップの半分くらいまで入れる。
- 8この⑥と⑦の作業を2回くり返し、カップのフチまでいっぱいにする。
- 9茶こしを使って、ココアパウダーを表面をすべて覆うまでふりかければ出来上がり!
コツ・ポイント
●カカオパウダーは甘みのない濃い風味のものがおすすめです。
●マスカルポーネチーズはフレッシュタイプのチーズですので、製造したてものもをなるべく用意するようにしてください。
●エスプレッソコーヒーが準備できないときには、普通のコーヒーを3倍くらいの濃さで淹れてください。
●ビスコッティはイタリアのサクッとした目の粗い甘めのスティックタイプの焼き菓子です。手に入らなければシンプルなビスケットで代用してくだい。
●卵黄が生で入りますので冷蔵保管で、作った日に召し上がってください。
●ふわふわクリームをカップに入れていくときには、ぎゅ~と押さずにふわっと入れるようにしましょう。
●ラム酒のかわりにBAILEYSベイリーズという甘くないコーヒーリキュールを使うのも美味しくできておすすめです。
イラストレシピ 「ふわふわティラミス」
次回のレシピです♫
【奥付き】 ミイルマガジン
Cucina Del Giorno 普段着のイタリアごはん 【創刊号】
2017年(平成29年)1月5日 電子書籍発行
著 者 入交けいこ ©2017 Keiko Irimagiri
発行者 ミイル株式会社 代表取締役 高階 匡史
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