2019年4月8日 更新

いちばんやさしいスペイン料理 [Vol.11]

今月のメニューは、人気のタパスをカジュアルスタイルでアレンジした「ガリシア風タコじゃが」、彩野菜とニンジンマリネの「カラフルオムレツのわんぱくサンド」、滑らかな口どけが絶品の「ナティージャ(チョコカスタードのデザート)」の3品。 コラムでは、スペインスタイルの誕生日のお祝い、持ち運びOK!ポットラック☆スイーツ特集をご紹介します。

 誕生日のお祝い、スペインスタイルは?

スペイン語の誕生日おめでとうは、「Feliz cumpleaños(フェリス・クンプレアニョス)」。伝統的な “Happy birthday”の歌はスペインでも歌われていて、「ハッピ・バースデー・トゥーユー♪」というところを、「フェリス・クンプレー・アーニョース♪」と歌います。慣れないと、ちょっとした暗号に聞こえますよね。

ケーキのろうそくの火を、誕生日の人が吹き消すのも日本と同じ。ちょっとだけ違うところは、吹き消す前に心の中で願い事を唱えるところ。そしてその願い事は、叶うまでは誰にも内緒にするそうです。
今月は私も誕生日を迎え、美味しい料理とワインとポストレに囲まれ、思いっきり贅沢させていただきました。大好きな人たちと一緒に過ごす時間が何よりのプレゼントだなぁ~と、しみじみ感じる今日この頃。

スペインでは、50歳の誕生日パーティーは自分で仕切るのが定番なんだそうです。誰を招待するか?料理は?ワインは?自分の好きなようにプロデュースする楽しみと、大好きな人たちへの感謝の会。結婚披露宴みたいな感覚なのかな?

まだまだ先ですが、50歳を迎える日、私はどんなパーティーを企もうかなぁ~なんて、ゆっくり考えるのも楽しいですね。

 [料理の紹介] ガリシア風タコ

「美味しいタコを食べたいならガリシアへ行きなさい」
今となっては懐かしい言葉・・・まだスペイン初心者だった頃、とある特番で見たのが所見のガリシアでした。水揚げされたばかりのタコを、そのまま大鍋でさっと茹でて、大きなハサミでチョキチョキ。木の器にドサッとのせ、オリーブオイルをドバドバ。その名も「Pulpo a feira(祭りだこ)」。あまりにも豪快で、あまりにも美味しそうなその映像に、釘付けになっていたのを今でも覚えています。

地元を出ると「タコのガリシア風」「ガリシア風タコ」と呼び名も変わり、茹でたジャガイモと一緒に調理されます。スペインでは、ジャガイモはメークイーンが主流。もっちりしっとりした食感が好まれています。
ガリシア地方はココ!
スペイン北西部、ポルトガルの北側に位置するガリシア地方。雨の少ないスペインにおいては、比較的雨量が多く、緑豊か。海岸沿いには、日本でもお馴染みのリアス式海岸があり、魚貝がとにかく美味しい地域です。

特筆すべきは、驚くほど柔らかで、旨みの詰まったタコ。リンゴ酒(シードラ)の産地としても有名。なるほど、シンプル調理の海の幸にとも相性抜群です。

レシピ ガリシア風タコじゃが

スペインバルで人気のタパスをカジュアルスタイルで。ほのかな辛味と芳醇な旨みと相性抜群です。

材料(2人分)

ジャガイモ
2個
茹でタコ
100g
Aオリーブオイル
大さじ1
A塩
小さじ1/2
Aパプリカパウダー
小さじ1/4
Aチリペッパー
少々
パセリ
適宜

作り方

  • 1
    ジャガイモは皮つきのまま竹串がスッと入るまで茹で、皮をむいてひと口大にカットします。
  • 2
    タコはぶつ切りにします。
  • 3
    ボウルにAを合せ、1・2を混ぜて出来上がり。お好みで刻んだパセリを散らします。

コツ・ポイント

ジャガイモは茹ですぎると、皮がはじけて旨みが溶けだしてしまいますのでご注意を。

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