ミラノお料理教室 K`s kitchen Milanoです
今月号のレシピはこの2つ!
ポークステーキ・ナポレターノ
レシピ ポークステーキ・ナポレターノ(ナポリ風ポークステーキ)
手軽な豚肉をオレンジ果汁・ケーパー・ブラックオリーブで風味つけをし、さわやかでちょっとピリ辛なあと味のポークステーキに仕上げます。
材料(4人分)
- 豚ロース肉(1枚150~200g)
- 4枚
- オリーブオイル
- 大さじ4
- にんにく
- 1かけ
- ケーパー(酢漬け)
- 小さじ4
- ブラックオリーブ(種ぬき)
- 20個
- 赤唐辛子
- 2本
- プチトマト
- 20~24個
- 白ワイン(甘くないもの)
- 大さじ4
- オレンジ
- 1個
- コンソメ
- 小さじ1
- 塩・コショウ
- 少々
- 小麦粉
- 少々
- フレッシュバジルの葉
- 8枚
- ※(砂糖)
- 小さじ1
作り方
- 1豚肉は包丁の先で筋を切り、軽くたたき、両面に塩・コショウをする。両面に軽く小麦粉をふるい、はたおいておく。
- 2にんにくは皮と芯を取り除き、包丁の背で軽くたたいてつぶしておく。
- 3ケーパーは水気を切っておく。ブラックオリーブは横にスライスする。
- 4オレンジは横半分に切り、果汁を絞る。赤唐辛子は上下をキッチンはさみで切り水につける。少し置いてから、竹串などで種を除いておく。
- 5フライパンにオリーブオイル・にんにく・赤唐辛子を入れ、最初は弱火からじっくりと火を入れる。いい香りがしてきたら強火にし、豚肉を入れ、両面にしっかりと焼き目をつけてバット等に取り出す。
- 6豚肉の旨みの出たフライパンにケーパー・ブラックオリーブ・プチトマトを加え、中火で炒めて旨みをだしていく。
- 7プチトマトの皮が少しはじけてきたら、オレンジ果汁・白ワイン・コンソメをあらかじめ合わせておいたものを1度に加え、強火で煮詰めていく。
- 8ソースが半分くらいまで煮詰まったら豚肉を戻し、両面を返しながらしっかりと温め煮詰める。
- 9ソースが豚肉にからむくらいまで煮詰まったら味をみる。トマトの酸味が強いようなら砂糖を加える。
- 10火をとめてから、フレッシュバジルの葉4枚をちぎって加えひと混ぜする。
- 11お皿に盛り付け、残りのバジルの葉を飾ったら出来上がり~。Buon appetito さぁ~召し上がれ♫
コツ・ポイント
豚肉はしっかりと筋切りをし、軽くたたき、厚さを均一にしておきます。
豚肉にはたく小麦粉は茶こしを使い、少量にします。
にんにく・唐辛子は焦げやすいので、旨みと香りかでるまでは弱火でじっくり炒めます。
オレンジ果汁・白ワイン・コンソメはあらかじめ合わせておくと調理しやすくなります。
オレンジ果汁で豚肉が柔らかく仕上がります。
豚肉に替えて、カジキなどのお魚の切り身で作ってもとても美味しく出来上がります。
トマトとオレガノのミモザサラダ
レシピ トマトとオレガノのミモザサラダ
イタリアで春を告げる♡愛の花ミモザ。
ゆで玉子を可愛らしいミモザの花に仕立てにします。
真っ赤なトマトとオレガノで作る美しいサラダ!
作り置きサラダにもぴったりな1品です。
材料(4人分)
- トマト(大)
- 2個
- ※プチトマトの場合
- 20個
- モッツァレラチーズ(大)
- 1個
- ※プチモッツアレラチーズの場合
- 12個
- 玉子
- 1個
- 酢
- 少々
- 乾燥オレガノ
- 小さじ1/2
- しょうゆ
- 大さじ1/2
- バルサミコ酢
- 大さじ1
- オリーブオイル
- 大さじ1
- 粗挽き黒コショウ
- 少々
- 塩
- 少々
作り方
- 1鍋に沸騰させた湯に酢少々を加え、玉子を入れて12分茹でる。
- 2玉子を冷水にとる。殻にヒビを入れてしばらく置き、粗熱がとれたら水の中で殻をむく。
- 3トマトはヘタを取り、下の部分に軽い十文字の切れ目を入れる。
- 4沸騰した湯にトマトを入れ、1分ほどしたら冷水にとる。
- 5トマトの水気をふき、皮をむく。
- 6モッツァレラチーズは水気をとり、大きいものは一口大に切っておく。
- 7玉子を裏ごし器(またはザル)で裏ごしする。優しく混ぜ、黄味と白味を合わせて均一な黄色にしておく。
- 8ドレッシングを作る。ボールにオレガノ・バルサミコ酢・しょうゆ・粗挽き黒コショウ少々・塩少々を入れ、よく混ぜる。
- 9ここへオリーブオイルを混ぜながら少しづつ加えていく。もったりするまでよく撹拌しておく。
- 10出来上がったドレッシングにトマトを加えひと混ぜする。
- 11器に盛り付け、モッツアレラチーズをのせ、最後にゆで玉子のミモザの花を飾れば出来上がり。
コツ・ポイント
大きなトマトを使う場合は切ったあとに種の部分を小さめなスプーンで除いておきましょう。口当たりがよくなります。
トマトはドレッシングと合わせたらそのまま冷蔵庫で休ませると味がなじんで美味しくなります。
食べる直前にモッツアレラチーズとミモザを飾りましょう。
バルサミコ酢は赤ワインビネガー(白でもOK)や穀物酢でも代用できます。
ハーブのオレガノには殺菌作用や気持ちを落ち着かせ、疲労回復にも効果があると言われています。トマトとの相性はバツグンです。
イタリアではトマトソースやラグーソース(ミートソース)を作るときによく使われています。
資生堂のキャンペーンにも使われたレシピです
愛のサラダ・トマトとオレガノのミモザサラダの作り方はいかがでしたか?
このレシピは資生堂・新発想美容液 ULTIMUNE アルティミューン,2015年アジア全土に向けたキャンペーンにも使われたレシピです。
免疫を上げるレシピとしてトマトとオレガノのミモザサラダを含む5レシピがアップされています。参考にしていただけたらうれしいです♫
♡英語バージョンはこちらから
http://ameblo.jp/keiko-kitchen/entry-12058454983.html
♡日本語バージョンはこちらから
http://kireilife-lab.com/?p=13041
3月8日ミモザの日はぜひ!このサラダで大切な人とテーブルを囲んでくださいね!
ミラノ暮らしのレシピ ふわり~イタリア生活
Caffè カッフェが美味しい♫
ミラノのカッフェやバールで飲むコーヒーは本当に美味しいです。
こちらでは Caffè カッフェ(エスプレッソコーヒー)が基本です。
瞬時に抽出された香り豊かな濃い少量のコーヒーです。
カッフェにはバリエーションが多く、またそれにプラスして個人の好みも加えてもらえます。
Caffè(カッフェ)・エスプレッソコーヒー
Caffè macchiato(カッフェマッキアート)・エスプレッソコーヒーに泡立てたミルクを入れた少量のコーヒー
Cappuccino(カップチーノ)・日本でもお馴染みの泡立てたミルクの入った量の多いコーヒー
Caffè decaffenato(カッフェデカフェナート)・カフェインレスのエスプレッソコーヒー
Caffè d'orzo(カッフェドゥオ―ルゾ)・大麦から作ったコーヒー
などなど~数百種類もあるのでは、、と言われています。
また1杯のお値段が安いことも魅力です。Caffè1杯1€(¥120くらい)なので気楽に1日に何度もカフェに寄る習慣があります。
プロシュート・クルド(生ハム)いっぱい食べます♫
日本でもイタリアンの前菜としてお馴染みの Prosciutto crudo プロシュートクルド(生ハム)です。
豚のもも肉を塩漬けして熟成させたものです。イタリアの乾いた風土が生み出した保存食の代表的なものです。
ほとんどのお店でも注文してから切り立てを出してくれます。切り立ては本当にみずみずしく美味しく、私もミラノに住むようになって♡大好きになりました。
前菜としてもいただきますが、自分だけのメインディッシュとしてお洒落なミラネーゼの女性が大きなお皿1枚分を食べているのに驚いたものです。
レストランで食べる以外にもSalumeria(サールメリア)と呼ばれるハムやサラミ専門店でも100g単位で切ってもらえます。100gで5€(¥600)位と手軽に楽しめます。
またスーパ―でも切ってパックされたものがたくさん出回っています。
感激した味!Stracciataストラッチァ―タ♫
ミラノで食べて1番感激したものはこの Sracciataストラッチャータです。とても柔らかいMozzarellaモッツアレラチーズの1種です。
Stracciareストラッチァーレ=かき回すというような意味があります。
汲みあげ湯葉のようなとろとろ形状で、でも、しこしことしたモッツアレラ独特の歯ごたえととろりとしたクリーム感があり、あまりの美味しさに驚いたのを昨日のように思いだします。
バルサミコ酢を煮詰めたソースを添えていただくことが多いです。
Latteラッテ(牛乳)から作られたものと、Bufalaブファラ(水牛のミルク)から作られたものがあり、ブファラの方がやや高級品です。
これは鮮度が命のようなチーズなので、ミラノでも数少ないお店でしかいただけない貴重な味です。小売り店でもたまに手に入ることもあります。
山盛りサラダ~Insalataインサラータ
イタリアではパスタやピザばかり食べている!というイメージがあるかもしれませんが(笑)
Insalataインサラータ(サラダ)山盛りサラダも大人気のメニューなんです。
日本に例えると、4人家族用の取り分けサラダボールくらいの大きさがあります。
これを1人で食べます。特にランチ時には人気のメニューです。
種類はツナ・アンチョビー・茹で玉子・シーフードなどバリエーション豊かです。
ドレッシングはどこのお店でも、オリーブオイル・バルサミコ酢の大きな瓶ごとドーンとテーブルに出てきます。自分で好きなだけかけて食べるのがミラノ流です。
素材の味を楽しむ普段のイタリア料理の典型ですね。
がっしりしたイタリア人男性がもくもくとサラダを食べている微笑ましい光景もよく見受けられます。
パスタ~Pasta~パスタ♫
パスタ料理はやっぱり美味しいです!
イタリア全土で600種類以上もあると言われているパスタです。
どこで食べても♨熱々の美味しいパスタが食べられます♫
ミラノは北イタリアに位置し、海からは遠く離れていますが、流通がいいので新鮮な魚介をたくさん使ったパスタも食べられます。
行きつけのお店ができると、今日はこれがおすすめ!(たとえば、スカンピ・カニなど)のパスタを作ってくれることもあります。
このパスタにはこんな系統のソース(例えばトマトソース・ラグーソース)など暗黙のルールがあるようです。毎回、食べて勉強です。お店で食べて美味しかったパスタは買って帰り、自分で作ってみることもよくあります。
子供用に注文して、茹でただけのスパゲッティにパルミジャーノチーズをかけて食べさせている家族連れもみかけます。パスタは毎日の普通のごはんなんですね。
ミラノはRisotto(リゾット)が美味しいんです♫
お米料理の代表 Risotto(リゾット)もよく食べられています。私もミラノでリゾットを食べるようになって♡大好きになりました。
このマンスリーレシピマガジン創刊号でもイラストレシピをお届けしたミラノ発祥のリゾット Risotto alla milanese(リゾットアラミラネーゼ)黄金の色・サフラン風味のリゾットをはじめ、季節により色々なリゾットが食べられています。春にはグリーンアスパラガスなど、夏にはアーティチョーク、秋にはポルチーニ茸など旬のリゾットも。また写真のように葉物野菜のトレビスのリゾットは通年で食べられています。葉物野菜をサラダではなくリゾットにしてしまう!イタリアの発想にも驚きました。人気です。
日本で食べるイタリアンのリゾットよりもミラノで食べるリゾットはさっぱりしている気がします。
そしてリゾットは平らなお皿に広げて盛り付けます。濃度がついているのでフォークでいただくお料理です。
発想と組み合わせに脱帽!のイタリア料理♫
デザインやファッションで世界の先端を行くミラノですが。
食べるものに対する発想も素晴らしいものがあります。
驚くような組み合わせをして、それでいてとても美味しい!ということが沢山あるんですよ~。日本人だったら考えつかないような(笑)。
例えば、この写真の Risotto di Mirtilli(リゾット・ディ・ミルティッリ) ブルーベリーのリゾット!デザートではなく、お食事です。
牛の骨付き肉からとったビーフブイヨンとブルーベリーが合っていてとても美味しい!
イチゴとルッコラを合わせたサラダが美味しい!
無花果や茄子は縦切りと輪切りでは味が全然違う!..などなど。
教えてもらったことが沢山あります。
美味しく食べることに貪欲で、豊かな発想のイタリア。素敵な国です。
次号の予告です~こんなイタリアン2品♫
第3巻はお楽しみいただけましたか?
著者プロフィール
ミラノお料理教室 K`s kitchen 主催
入交(いりまじり)けいこ
小さな頃から大の料理好き。
女子美術短期大学グラフィックデザイン教室 卒業
女子美術短期大学専攻科宣伝計画コース 卒業
株式会社 虎屋 宣伝部宣伝課にてグラフィックデザイナーとして勤務。パッケージ・パンフレット・店舗ディスプレイなどを手がける。
退職後、横浜の自宅にて 子供工作教室を開講。10年間、子供達に工作やお菓子作りを教える。
料理好きが高じて、ABC Cooking Studioで料理授業の講師となり勤めたあと、子供向け料理教室 abc KIDSの店長となる。
料亭の女将を経て、イタリア・ナポリ家庭料理教室研究家パンツェッタ貴久子氏の料理教室 La Tavolo di Tataにてアシスタントとして勤務。
イタリアのオリーブオイル輸入会社Cancemi Corpolationのデリ販売部門OLIVOにてイタリアンデリの調理を担当する。
2012年2月 東京の自宅にて料理教室 K's kicthenを主宰し独立。
2014年2月 ニューヨークの自宅にて料理教室 K`s kitchen Lexington、ほぼ同時にミラノの自宅にて料理教室 K`s kitchen Brera Milanoをオープンさせる。
3か国を行き来しながらヘルシーで独創的なな料理を日々、開発している。
現在はミラノの自宅をメインに、料理教室 K`s kitchen Milano を主宰している。
【奥付き】 ミイルマガジン
Cucina Del Giorno 普段着のイタリアごはん 【第3巻】
2017年(平成29年)2月16日 電子書籍発行
著 者 入交けいこ ©2017 Keiko Irimagiri
発行者 ミイル株式会社 代表取締役 高階 匡史
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