2017年4月25日 更新
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普段着のイタリアごはん Cucina Del Giorno 1月号 /2017年

イタリア・ミラノから~簡単&美味しいイタリア家庭料理をわかりやすいイラストレシピで毎月お届けいたします♫ ふわり~イタリア生活のひとこまも!ミラノで暮らしているように楽しんでください。

 

 こんにちは♡ミラノお料理教室 K's kitchen Milano♡です

イタリア・ミラノよりこんにちは
イタリア・ミラノで野菜&雑穀ソムリエの小さなお料理教室『K's kitchen Milano』を開いています入交(いりまじり)けいこです。

このレシピ月刊誌「普段着のイタリアごはんCucina Del Giorno(毎日の料理)」ではミラノで実際に普段、食べられているヘルシーなイタリアンをわたし風にわかりやすい手描きイラストレシピでみなさまにお届けいたします!

また、毎回ミラノぷち生活あれやこれやなども交えて、イタリアで実際に暮らしているように楽しんでいただけたら♡うれしいです。
ミラノは今が1番寒い季節を迎えています。

寒くなると空が深い青で、それはそれは美しいんです。

イタリアの中では都会でありますが、緑も多く、イタリアの人はあまり先のことを考えないので(笑)、安らげてのんびりできる街です。

そして何より、食べるものが美味しい!!!ミラノです♫

 ミラノ暮らしのレシピ~ふわりとイタリア生活

ミラノ発祥と言われているイタリア風ちょい飲み【Aperitivo アぺリティ―ボ】

ミラノ発祥と言われているイタリア風ちょい飲み『Aperitivo アぺリティ―ボ』をご紹介いたします♫
ミラノでは夜はレストランが開くのは早くても20時頃からです。

仕事が17時に終わってレストランに行くまでの間、または日本風に言えば「帰りにちょっと1杯!」。

そんな習慣が Aperitivo アぺリティーボです。
ミラノに夜のとばりが降りる頃~アぺリティ―ボ♫タイム
夕方5時半頃から、昼間はカフェやパン屋さんだったところが Aperitivo アぺリティーボをやっています。

お好みの飲み物1杯とおつまみ取り放題で1人約7~8ユーロ(850~1000円)と気軽です。

先に支払ってから飲み物を注文することが多いです♫

おつまみにミラノでも人気のSushi(お寿司)を置いていたり、お洒落な雰囲気を売り物にしているところはもう少しお高いところもあるんですよ。
お外で食べたり飲んだりが♡大好きなイタリア人!
Aperitivo アぺリティーボは立ったままでもよし!
テーブルについてもよし!(イタリア人は何時間でも立っていられるようです、笑)。
季節のいい時には外のテーブル席が大人気です。イタリアの方はお外で食べたり飲んだりが大好きなんです~。

気軽なものをつまんでお酒を飲みながら、わいわいガヤガヤとおしゃべりを楽しみます。メインはあくまでおしゃべり!!!
アぺリティーボでも昼間のカフェでも携帯をいじっている人はほぼ皆無です(笑)。
とにもかくにも話すことが大好きです。

そして友達から友達への紹介など、アぺリティーボは大切な出会いの場でもあるようです♫
人気の飲み物!スピリッツ&カンパリソーダ!
Aperitivo アぺリティーボで人気のあるアルコールはなんと言ってもこの2つです♫

♡きれいな濃いオレンジ色の
SPRITZ スピリッツ!

♡濃い赤が情熱的な
CAMPARI カンパリソーダ!
SPRITZスピリッツ と CAMPARIカンパリソーダ
SPRITZ スピリッツ
APEROL アペロールというリキュールにフレッシュオレンジのスライスと発泡白ワインを勢いよく注いだものです。
発泡白ワインはプロセッコという北イタリア・ヴェネト州産のものと、ここミラノのあるロンバルディア州フランチャコルダが人気だそうです。

CAMPARI カンパリソーダ
ミラノ発祥の苦みのあるリキュールを炭酸水で割った情熱的なルビー色のリキュールです。
創始者のガスパーレ・カンパリの名前がそのままリキュール名になっています。製法は門外不出だそうです。
カンパリソーダは今では世界的にポピュラーな飲み物になっていますね。
飲み物いろいろ~Aperitivo アぺリティーボ♫
Aperitivo アぺリティーボの飲み物はスピリッツやカンパリソーダ以外にも♫もちろん多彩です!

ビールやワイン、カクテルなどのアルコール類はもちろんのこと!私のように全く飲めない人にはノンアルコールドリンクもあります。

ノンアルコールドリンクを注文すると必ず「甘いのがいい?甘くないのがいい?」と聞かれます。
おまかせでフレッシュフルーツを使ったドリンクを作ってきてくれます。
お味も見た目もご機嫌なドリンクです(^^♪
ドリンクが来たら♫いよいよおつまみを取ります~
カウンターにずら~っとお料理の大皿を並べてあるお店ではセルフサービスで好きなものを取ります。

ガラスの仕切りのあるカウンターの向こうにお料理が並んでいるお店では「これと~あれと~、それからこれも下さい~!」とお皿に入れてもらいます。

見ているだけでもワクワクしてきますね~(#^.^#)
好きなものを好きなだけ~
Aperitivo アぺリティーボは一般的にどこのお店も直径15cmほどのプラスティックの使い捨てのお皿とナイフ&フォークです。

お料理は何回とってきてもいいんですよ~。
ちょっとつまむ人から、アぺリティーボでしっかりと夕食を済ませる人まで様々です。
Aperitivo アぺリティーボのお料理は室温が基本です♫
もともと食前酒のおつまみから始まったこのAperitivo アぺリティーボですので、お料理は作り置いた室温のものが多くなります。

どこのお店も大皿の盛り付けがとても上手で~それだけで美味しさが増すような気がします♫
お料理いろいろ~Aperitivo アぺリティーボ
お料理はお野菜のマリネ類・オリーブオイルでお野菜を炒めたもの・薄く切ったパンの上にチーズやトマトやオリーブの実をのせたブルスケッタ・豆料理・キヌアやクスクスの雑穀サラダ・パスタサラダ・白米や黒米を使ったライスサラダ・ポテトチップスやトルティーヤチップスなどの乾きものなど、室温のアンティパスト類。
それに色々な種類の焼きたてフォカッチャ。お店によっては鶏のから揚げなどもでてきます。

アぺリティーボのお料理もイタリアは地方によってずいぶんと変わるようです。一昨年、旅行で行った南イタリアのナポリでは魚介のアンティパスタがたくさん並んでいました。
雑穀のお料理も多いです~Aperitivo アぺリティーボ
北イタリアのミラノでは昔は雑穀の収穫がさかんでした。そんなことで庶民は雑穀を主食に食べることも多かったそうです。
そんな雑穀の歴史が長いので、雑穀は手軽にどこででも手に入ります。Aperitivo アぺリティーボでも雑穀のお料理は定番中の定番です!

のちほどイラストレシピでご紹介するQuinoaキヌアをはじめ、Farroファッロ(スペルト小麦)・Rizoリゾ(お米)・Orzoオールゾ(大麦)・Cuscusクスクスなどバリエーションは豊富です。
味つけはほどんどのお料理が Olio d`olivaオリーブオイル・Acetoお酢・Saleお塩のみでシンプルです。
ミラノで普段、食べられているものは素材の味を生かすこんなお料理が多いのも特徴かもしれません。
 

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