2017年4月25日 更新
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ミラノからお届けするイタリアごはん 創刊号

イタリアで食べられている普通のイタリアごはんは、日本で食べるイタリアンとはちょっと違うんですよ♫ 
フレッシュなハーブや味の濃いお野菜をふんだんに使います。
素材の味をいかしたシンプルな味つけと調理方。意外にもさっぱりしているものが多いんです。
そんな普段着のイタリアごはんの簡単レシピとイタリア生活のあれこれを、毎月ミラノからお届けいたします!

 

 はじめまして♡K`s kitchen Milano♡です

はじめまして♡ 
イタリア・ミラノで野菜&雑穀ソムリエの小さなお料理教室 K`s kitchen を開いています入交(いりまじり)けいこです。

東京でお料理教室を立ち上げ、その後ニューヨーク・ミラノ教室をオープンさせ、3か国で美味しく簡単でお洒落な家庭料理を教えていました。
現在は大好きになったミラノでお料理教室を開きながら暮らしています。

この月刊誌「普段気のイタリアごはん Cucina Del Giorno(毎日の料理)」ではミラノで実際に普段、食べられているヘルシーなイタリアンをわたし風にわかりやすい手描きイラストレシピでみなさまにお届けしたいと思っています。

またミラノぷち生活情報なども交えて、イタリアで実際に暮らしているように楽しんでいただけたら♡うれしいです。

 Milano ミラノってどんな街?

ミラノの街をご案内~(^^♪
創刊号では私の住むミラノを少しご紹介いたします。

ミラノは北イタリアに位置し、長い歴史を感じさせてくれる素敵な都市です。また、ファッショ・デザイン・もちろん食も、先進的なイタリアを垣間見ることのできる街です。

イタリアの中では都会でもあるのに、街のいたるところに緑が多く、時間がゆっくり~のんびり~と流れているような気がいたします。
街の中心 DOUMO ドゥーモ
ミラノといえば写真の出てくるイタリア最大のゴシック建築の大聖堂です。正式名称 Santa Maria Nascente サンタ・マリア・ナシェンテ(生まれつつある聖母)。みんな親しみをこめてDOUMOドゥーモと呼んでいます。
ミラノの街はこの DOUMO を中心とした放射線状に広がっています。
外観の白い大理石に日があたり白く輝くさまは本当に美しいです。
DUOMOの中では、遥か見上げるほどのステンドグラスや、モザイク模様の大理石の床などを見ることができます。
この大聖堂前の広場とともに、いつも沢山の人でにぎわっています。
光の差し込む美しい Galleria ガッレリア
DOUMO前広場からのびるアーケードです。Galleria Vettorio Emanusle Ⅱヴィットリオ・エマヌエレ二世アーケード、通称 Galleria ガッレリアです。
鉄の骨組みとガラスでできた十字形のアーケードで、ハイブランンドのお店や外を見ながら座れるカフェもたくさんあり、1日中、にぎわっています。
ガラス天井から日が差し込んで、優雅な美しい雰囲気を醸し出しています。クリスマス前には華やかなツリーと装飾を楽しむことができます。
私はこのガッレリアの中にある本屋さんのよく立ち寄ります。地元に密着しているアーケードでもあります。
お城 Castello Sforzesco カステッロ・スフォルツェスコ
DOUMOから徒歩10分ほどの大きなお城です。
ヴィスコンティ家やスフォルツァ家の領主が代々住み、レオナルドダヴィンチが建設にも携わったお城です。
お城は美しく整備され、地元の人だけでなく、たくさんの観光客でにぎわっています
お城の中の美術館にはレオナルドダヴィンチが装飾した「化粧張りの間」、ミケランジェロの未完成の「ロンダリニー二のピエータ」、お城で使われていた食器や楽器類など、たくさんの展示を気軽に見ることができます。
私は日課のウォーキングで毎日このお城の中を歴史を感じながら歩いています。
お城の公園 Parco Sempione パルコセンピオーネ
Castelloお城を抜けると緑豊かな Parco Sempione センピオーネ公園があります。
緑豊かで木々は大きく、季節の花々が咲き、ミラノ市民の憩いの場所となっています。
このセンピオーネ公園をさらに抜けると、ナポレオン時代のフランスへの街道 Corso Sempione センピオーネ通りに続いています。
ドゥーモ・ガッレリア・スフォルツェスコ城・センピオーネ公園はすべて徒歩圏で、ミラノの街はそんなに大きくはないので気軽に散策ができます。
緑がいっぱい! 自然もいっぱい!
ミラノには街のいたるところに公園があり、地元の人たちは普段から自然に親しいんでいます。
私が毎日歩くこのお城の公園では、春~夏にかけては鴨などの鳥の子育て風景を眺めて楽しむこともできます。
季節によって移ろうお花や木々の香り、風の香り、秋の落ち葉の舞い落ちる音、日本にいたときには気づかなかったことにミラノで気づかされました。
深呼吸すると、体の隅々にまで空気がぐうんと入ってくるような気がします。
アート♫ いっぱいのミラノ
街のいたるところに美術館があります。
お城の中の美術館をはじめ、名画の多い Pinacoteca Nazionale di Brera 国立ブレラ美術館、また現代アートの美術館 La Toriennale di Milanoもお城の公園に隣接、好きなときにぶらりと見てまわれるのがミラノのうれしいところです。
毎年5月に私の住んでいる Breraブレラ地区を中心に400か所以上の会場でミラノデザインウィークというデザインを中心としたイベントも開かれます。イタリアのハイセンスな家具やキッチン・バスルームの展示をはじめ、驚くほどの発想でデザインされたものを見ることができます。イタリアの発想ってすごい!毎年、関心します。商用ベースの方から、観光の方まで楽しめます。おすすめです!
スカラ座 Teatro alla Scala テアトロ・アラ・スカーラ
ガッレリアを抜けたレオナルドダヴィンチの像のある広場前にスカラ座があります。
イタリアで最大、世界でも著名な劇場のひとつです。
外観のシンプルさからは想像もできないほど、内部の装飾は豪華で華やかで素晴らしいです。私も初めて行ったときには息をのみました。パルコと言われる桟敷から観るバレエやオペラはまるで時間をタイムスリップしたような気分が味わえます。
通常、夜8時ころから演目が始まります。ロングドレスやタキシードでお洒落をした人々を眺めるのも楽しみです。幕間にはロビーでシャンパンなども楽しめる大人の社交場です。ぜひ1度おでかけください♫
斬新な発想の新しい建築物いっぱい建っています
今、ミラノは新しい建物の建築ラッシュです。
私の住む旧市街は高い建物を建てられませんし、規制もとても多いんです。その旧市街地の外側に新しい建物がどんどんと誕生しています。
こんなにバルコニーに大木の植えてある高級アパートや、曲線で描かれたような建物!ひとつとして画一的な建物がないのにもいつも驚かされます。
1日 何度もCaffe`カッフェタイムを
ミラノはイタリアの中でもカフェの多いところです。
街中では30mに1軒くらい沢山のカフェがあります。
カウンターで立って濃いエスプレッソ(caffe`カッフェ)をキュッと飲むのがミラノ風。
カッフェのお値段も1杯1ユーロくらいの手軽さです。ミラノの人達は仕事の合間に、おしゃべりに、ほっと一息1日何度もカフェを訪れます。
庶民の大切な暮らしを守るため、カッフェのお値段も法律で決まっているそうですよ。テーブルについてサービスをしてもらうと、もう少しお高くなります。何事も法律で決める不思議の国イタリアです(笑)。

 美味しい食材の宝庫!イタリア

毎週のお楽しみ! Mercato メルカート(市場)通い~
私のミラノに住んでいる最大の楽しみは週に2回のメルカート(市場)通いです。
お野菜&果物・チーズ・お魚・お肉・家庭&キッチン用品・お花屋さん・植木屋さん・衣料品・ハンドバック&革製品などなど~、たくさんの専門店が軒を連ねます。
こういったメルカートはミラノ市内で何か所も曜日を変えて開かれています。家庭の主婦の方をはじめ、プロの料理人も買いに来るので、どんなものを買うのか見ているだけでも楽しいんです。
春には無花果、秋には大きな柿を大人買いします(笑)。
お野菜や果物は旬のものをいただきます!
東京&ニューヨークからミラノへやってきてまず驚いたこと!それはお野菜も果物も基本的に旬のものしか出回らないことでした。
旬のもの食べることは体にいいとは知っていましたが、東京やニューヨークでは実際には1年中同じようなお野菜を食べていたんです。
食べることをとても大切にする国イタリア!スローフードの国イタリア!です。長い歴史の中で培ってきた人々の食に対する意識が真剣なような気がします。
 

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