2016年12月26日 更新

ハッピーになるイタリアン 12月号

旬の食材「カボチャ」を使った料理を中心に、クリスマスやお正月などにも役立つ簡単メニューをたくさんご紹介してます♪また、今回は私のお料理教室でも大変ご好評頂いてる「超簡単パーティーメーニュー」や「おまけ・アレンジメニュー」も掲載してます☆是非お楽しみ下さい!

 はじめに

今回の号は、クリスマス・お正月シーズンを意識した内容となってます!


この時期は人が多く集まる様なイベント事がなにかと多いと思うので、パーティー使いに便利な簡単料理や、見栄えのするお料理のレシピを纏めました(*^^*)

また、今回の「簡単パーティー料理」は、特に「超簡単で目から鱗な1品」です♪
こちらは、お料理教室の方でお出したのですが皆様方に大変ご好評なお品でした!!

あとは、この時期旬の食材の「カボチャ」にスポットを当てて、カボチャを使ったお料理もご紹介します♪

是非お楽しみに(^^)!!

 12月の旬の食材

12月の旬の食材について

(12月の食材について)


(お野菜編)
・カボチャ
・春菊
・大根
・長ネギ
・ブロッコリー
・ほうれん草
など

(お魚編)
・ハマチ
・きんき
・金目鯛
・鰆(サワラ)
・河豚(フグ)
・鰤(ブリ)
・牡蠣(カキ)
・ヤリイカ
などなど

今回スポットを当てる旬の食材は「カボチャ」です(*^^*)
(詳細は7ページに記載してます)

 レシピ・「カボチャのジューシーグラタン」

レシピ カボチャのジューシーグラタン

材料(4人分)

カボチャ・・・400g
ジャガイモ・・・240g
玉ねぎ・・・120g
ニンニク・・・2片
合挽き肉・・・260g
モッツァレラチーズ・・・160g
パルミジャーノレッジャーノ・・・適宜
牛乳・・・260g
コンソメ・・・小2
ナツメグ・・・適宜
小麦粉・・・小1+1/3
バター・・・8g
オリーブオイル・・・2+2/3
塩コショウ・・・適宜

作り方

  • 1
    玉ねぎの皮を剥き、微塵切りにする。カボチャはワタと種部分をスプーンを使って取り除いたら、少し大きめのブロックに切り分け皮をピーラーで剥く。その後2センチ弱の大きさに切り分ける。ジャガイモはピーラーで芽を取り除いたら皮を剥き、2センチ弱に切り水にさらしておく。モッツァレラチーズはキッチンペーパーで水気を良く拭いたら薄切りにしておく。
  • 2
    ジャガイモの水気を切ってキッチンペーパーで水気を拭き取る。カボチャを耐熱容器に入れたら、ふんわりとラップを掛けて600wのレンジで30秒掛ける。30秒経ったらジャガイモも同様にしてレンジに入れて、カボチャもそのまま引き続き600w2分でレンジに掛ける。
  • 3
    ニンニクの皮を剥いて潰して中の芯を取り除いておく。フライパンにニンニク・オイルを入れてじっくりと弱火で香り出しする。ニンニクから香りが出て来たら、玉ねぎを入れてじっくりとしんなりするまで炒める。
  • 4
    ③の玉ねぎがしんなりしたら、ひき肉を入れて弱火でじっくり炒める。肉から水分が出切って蒸発したら、レンチンしたカボチャ・ジャガイモを加えて1、2分程軽く炒めて軽く塩コショウする。その後、小麦粉を加えて粉っぽさが無くなるまで良く炒める。
  • 5
    ④の粉が無くなったら、牛乳・コンソメ・ナツメグを加えて水分がほぼ無くなるまで混ぜる。味を見て塩コショウで整える。
  • 6
    耐熱皿(またはグラタン皿)の全面にバターを塗っておく。余ったバターは④のフライパンに加えて余熱で溶かし混ぜておく。
  • 7
    ⑥の皿に⑤を敷き詰め、その上にモッツァレラチーズを全体的に敷き詰めたらパルミジャーノ・パン粉を乗せる。240℃に余熱しておいたオーブンで7、8分程焼き色が付き・チーズが溶けるまで焼いて完成。

コツ・ポイント

・カボチャとジャガイモのレンジに掛ける時間は、それぞれ2分半・2分なので、先にカボチャを入れてから途中ジャガイモを加えてレンチンしましょう☆ ・ナツメグは風味付けのアクセントになるので、少し多い位に加えてあげましょう^ - ^

作り方のポイント

皮をカボチャを剥く時、「ピーラー」で剥く方が包丁で剥くよりも簡単に皮を引く事が出来ます♪

その際、ピーラーに力を入れて力任せで皮を剥くと、ピーラーの刃がカボチャに引っかかって逆に上手く皮を剥く事が出来ませんのでご注意を!!

あくまでも力を入れずに、スッと剥いてあげる事が大事です^ - ^

2センチ弱にカボチャを切ってあげると、食べる際に食べ易いかと思います☆

ゴロゴロした食感を楽しみたい方は、一口大に切っても良いと思います。
ジャガイモは、灰汁で変色してしまいますので、切ったら必ず直ぐに水にさらしてあげましょうね♪

また、切る大きさですが、カボチャの大きさに合わせてあげましょう!

調理する時ジャガイモの水気をしっかりと、キッチンペーパーで拭き取ってからフライパンに加えてあげましょう。

そうしないと、油ハネしてしまいますので・・・。
包丁で食材を切る時、まな板に対して包丁の刃が垂直になってない方も多いかと思います。

まな板に刃が垂直になる様に切りましょう!!
玉ねぎを投入した所です。

次のページの玉ねぎをしんなりさせた所と比較した方が分かり易いと思うので載せました^ - ^

この玉ねぎを炒める際、死角で自分側のフライパン部分の側面に付いた玉ねぎを焦がしてしまいがちなので、ここも見落とさずにちゃんと炒めてあげましょう☆

また、玉ねぎを炒めていると、水分がどんどん無くなり焦げ易くなります。

ですので、玉ねぎから「チリチリ」とした音がして来たら、フライパンを一旦火から外してフライパン温度を下げてから火元に戻してあげましょう!!

これは、だんだん炒めるにつれて玉ねぎからの水分がなくなった時にする音なので、目で確認する事はもちろんですが、耳でも注意ながらし意識しておきましょう!

そうする事で、玉ねぎを焦がさずにじっくりと炒める事が出来ますよ^ - ^
こちらが、玉ねぎをしんなりするまで炒めた所です。

先のページに記した様に、玉ねぎを焦がさずにじっくりと炒めて甘みを引き出してあげましょう!!
ひき肉を炒める際、肉から水分が出て来ます。

これは「肉の灰汁」です。

それをじっくりと炒めて水分を飛ばしてあげる事により灰汁も無くなります。


大事な作業ですので、手抜かりなく!!
小麦粉を投入した所です。

小麦粉をちゃんと炒めてあげないと、後々粉っぽさが残った味になるので、ちゃんと炒めてあげましょう♪

牛乳・コンソメなどを加えてから煮詰めた所です。

全部水分を飛ばしてしまうと、グラタンを焼き上げて食べる際にジューシーさが無くなってしまうので、ほんのりと水分が残ってるこの位まで煮詰めてあげましょう(^ ^)

また、ナツメグを入れる際「少しだけ多いかな!?」位に入れてあげましょう!
(目安は、ナツメグの瓶を軽く3振り位/一人頭)

最後お味を見た時に、ナツメグの香りがほんのりと感じられる位です。

多過ぎるのはお味がキツクなって、せっかくのグラタンが台無しになるのでNGですが、少し多い位の方が風味付けとなり更に美味しいお味にまとまります。


耐熱皿に入れた所です。

満遍なく敷き詰めてあげましょう♪
先のページのものに、モッツァレラチーズ・パルミジャーノレッジャーノ・パン粉を乗せたものです。

今回は、モッツァレラチーズを乗せましたが、お好みで「溶けるチーズ」などに代用しても良いです。

また、チーズはたっぷりと表面が隠れる位まで掛けて乗せてあげた方が美味しいです^ - ^

 オススメのワイン☆

私のおすすめワイン♪
今号より、お料理にマリアージュする相性が良いワインをご紹介しますね♪

今回は「カボチャのジューシーグラタン」にピッタリなワインを・・・☆

「SPY VALLEY・2014」(ニュージーランド産)

品種:シャルドネ

フルーティーで華やかな香りと味わいが堪らないワインです♪

豊かな果実味と酸味がバランスが良いです。

ほんのりとしたカボチャの甘みにマッチします(^^)

 レシピ・「自然な甘みがギュ~っと詰まったカボチャのポタージュ」

レシピ カボチャのポタージュ

カボチャの自然な甘みを生かしたポタージュです☆ 温かいバージョンでも善し! 冷製バージョンでも美味しいですよ♪ 普段の食卓ではもちろん、パーティーなどにも大変重宝し喜ばれるお品・・・☆

材料(4人分(一人頭:約75ccの出来上がり))

カボチャ・・・160g
玉ねぎ・・・60g
牛乳・・・140g
生クリーム・・・60g
バター・・・20g
カルダモン・・・適宜
シナモン・・・適宜
塩コショウ・・・適宜

作り方

  • 1
    玉ねぎは皮を剥き、微塵切りにする。カボチャはタネとワタをスプーンを使ってくり抜く。その後、既に半等分のカボチャならば4等分位に切り分け、ピーラーで皮を剥く。そこから一口大に切り分けていく。
  • 2
    カボチャをサッと水にくぐらせてから耐熱容器に敷き並べ、ラップをふんわりと掛けて600w・2分半でレンジに掛ける。
  • 3
    フライパンにバターを入れて溶けて来たら、①の玉ねぎを入れてしんなりするまで炒める。その後②のカボチャを加えて木べらで潰しながら炒め、軽く塩コショウする。
  • 4
    ③の粗熱が取れたら、ミキサーに牛乳と一緒に掛けて滑らかになるまで攪拌する。
  • 5
    ④のミキサーに掛けたものを②のフライパンに戻し入れて、生クリームを加え弱火で火に掛ける。軽くフツフツして来たら、塩コショウ・カルダモン・シナモンを軽くを加えて味を整え完成。

コツ・ポイント

・玉ねぎは甘みを引き出す為に、しんなりするまでじっくりと炒める事が大事です☆ ・カボチャも玉ねぎもじっくりと時間を掛けて加熱してあげると、更に甘味・旨みが増します!

作り方のポイント

カボチャのグラタンの時にも記しましたが、じっくりと弱火で焦がさずに炒めてあげる事が大事です!!


そうする事により、後々のポタージュに自然な甘みがプラスされて、より味わい深いお味になります^ - ^
レンチンし終わったカボチャを加えた所です。

レンジで加熱したカボチャを更に加熱して炒めてあげる事により、カボチャからの自然な甘みが更にアップして引き出されます☆
カボチャを木べらで潰しながら炒めてあげます。

後でミキサーにて攪拌するのですが、その際に攪拌し易くなります♪

また、潰してあげる事により、カボチャ全体的に均一に火入りする事が出来ます!

この後、ミキサーで攪拌しますが、攪拌し終わった後にこのフライパンに戻し入れるので洗わずに置いておきましょう。

余計な洗い物が増えずに済みますよ☆
ミキサーで攪拌し終えて、生クリームを加え混ぜている所です。

生クリームを加えて火に掛けると直ぐに沸騰してしまうので、グツグツ煮立たせない様に注意しましょう^ - ^


この後に「カルダモン」「シナモン」を加えてあげますが、シナモンのみでも構いません。

両方有った方がハーブの互いの相乗効果により、一層甘みが増して美味しくなりますがお好みで大丈夫です♪

 おまけレシピ・「カボチャのパンプディング」

レシピ おまけレシピ・カボチャのパンプディング

実は、今期の私のお料理教室では「カボチャ」をテーマに、前菜~メイン料理までカボチャ料理をお伝えして来ました。 お料理以外のスイーツでも、カボチャの自然な甘みを引き出した簡単且つ美味しいものを作りたくて試みたこのレシピ☆ 甘過ぎずに、「上品な甘み・風味」を楽しんで頂ける様なレシピに仕上げてます!

材料(4人分・ココット皿使用)

カボチャ・・・120g
食パン(8枚切り使用)・・・2枚
牛乳・・・180g
生クリーム・・・40g
卵・・・2個(52~60g内)
バニラエッセンス・・・適宜
シナモン・・・少々
カルダモン・・・少々
砂糖・・・25g
はちみつ・・・大1
バター・・・10g
塩・・・適宜
クルミ・・・お好みで
粉糖・・・お好みで

作り方

  • 1
    カボチャを一口大より大きめに切り分けたら、ピーラーで皮を剝き一口大に切る。卵はよく溶き解し混ぜておく。パンは真ん中に16等分に切り分けておく。クルミは5ミリ角位に切っておく。
  • 2
    ①のカボチャをサッと水にくぐらせたら、耐熱皿に重ならない様に並べラップをふんわりと掛ける。レンジで600w2分半掛ける。掛け終わったら、2、3分程ラップを掛けたまま蒸らす。
  • 3
    ②と半量の牛乳をミキサーに入れて滑らかになるまで撹拌する。滑らかになったら残りの牛乳を入れる。
  • 4
    鍋に③・砂糖・シナモン・カルダモン・はちみつを入れて弱火で砂糖が溶ける状態まで軽く温める。その後バニラエッセンス・①の卵を入れて良く混ぜる。
  • 5
    ボールの上に持ち手つきのザルを乗せ、その上から④の液を流し入れて漉す。ココット皿の内部全面にバターを薄くこすり付ける。残ったバターを12欠片分切り分けておく。
  • 6
    ⑤のココット皿に①のパンを1段当たり4個ずつ詰め、2段に重ねる。その上から静かに⑤のカボチャ液を流し入れる。3か所に散らして⑤のバターを乗せ、クルミを上部真ん中に乗せる。
  • 7
    180℃に予熱しておいたオーブンに入れ15分焼き、その後ココット皿の位置を変えて更に同じ温度で15分焼き上げる。表面に焼き色が付いたら取り出し、粉糖を薄く振って完成。

コツ・ポイント

・6枚切りのパンでも良いですが、カボチャを使ったパンプディングなので腹持ちが良い為、8枚切りのパンで十分かと思います☆ ・カボチャの量をレシピ以上に多く入れると、かなりモッタリとしたヘビー感が出るのでご注意を!! ・お味はほんのりと甘みのあるお味に仕上げてます。甘みを少し抑えたい方は、ハチミツの量を「大1」→「大1/2」に変更してみて下さい。 ・お砂糖は、コクのある「三温糖」を使用してます。 もし、スッキリとした甘みが良い方は「グラニュー糖」をオススメします。 ・レシピ③の部分で一気に牛乳をミキサーに加えないのは、水分量が多いとカボチャがちゃんと滑らかになりにくくなる可能性があるから。 なので、ちゃんと滑らかになってから残り半量の牛乳を加えてあげましょう!

付り方のポイント

こちらはレンチンしたカボチャ・牛乳・生クリーム・塩・砂糖・カルダモン・シナモン・バニラエッセンスを加えたものです。

焦がさない様に、そしてフツフツと煮立たせない様気を付けて下さいね☆



各ココット皿に、切ったパンを敷いた所です。

出来れば、パンはランダムに縦・横構わずに入れ込むよりも、なるべく横向きになる様に詰めた方が、出来上がりの見た目にも美しくなりますよ(^^)

パンの写真ではパンの耳部分が見えないですがココット皿に詰める時「パンの耳部分を上段に敷いた方が良いです☆

焼き上げた時にパンの耳がイイ感じにカリッとした食感に仕上がります(*^_^*)

また、焼き上げた時に膨れ上がって来るので、縦にパンをココット皿に入れるとはみ出てしまう可能性があるのでご注意を‥!
こちらは、先のカボチャの液を流し込んだもの。

ここから、パンにカボチャ液を十分に吸わせてあげます。

目安は10分程です。

この作業時間が短過ぎると出来上がって食べたに時、パンに水分が行き渡っておらずに、パサパサ感があるプディングになってしまいます・・・(@_@。
今回は食感や見た目も楽しむ為に「クルミ」を上に添えました!!

こちらはお好みで☆

バターは、パンの耳部分の上に乗せてあげた方が、焼き上げた時により一層バターの風味が豊かになり美味しくなります。

ご面倒な方は適当に散りばめて下さいね(^_^;)

また、見た目をより美しく見せる為に最後焼き上げた後、「粉糖」をまぶしてます。

こちらも同様にお好みでどうぞ(*^_^*)

 オリーブオイルについて

エクストラバージンオイルとピュアオリーブオイルについて

創刊号の10月号に、ちょこっと「オリーブオイル」の選び方等記載しましたが、今回はもう少し掘り下げてご説明しますね☆

オリーブオイルは、飲むオイルと呼ばれてる程栄養価が高いんですよ♪

先ずは、オリーブオイルの種類について‥(*^^*)

(オリーブオイルの種類)

・バージンオイル

・オリーブオイル

・精製オリーブオイル


と種別されます。

その中から更に枝分かれして、

①バージンオイル→エクストラバージンオイル

②オリーブオイル→ピュアオイル

③精製オリーブオイル→ポマースオイル


と大まかに3種類区分されます!

皆さん、エクストラバージンオイルやピュアオイルはご存知かと思います(*^^*)
スーパーやデパートなどで売られてますよね!

更に掘り下げて‥それぞれのオイルのご説明を‥☆

【エクストラバージンオイルについて】


このエクストラバージンオイルは、味や香り・酸度が決められた一定以上の基準を満たしたオイルの事を言います。

また、このオイルはオリーブの実のみを使って絞った天然のオイルです!
ですので、飲むオイルと呼ばれてます(*^^*)

(効果について)

エクストラバージンオイルには、「オレイン酸」や「ビタミンE」「ポリフェノール」などが多く含まれてます!

先ず、オレイン酸はダイエット効果や女性には特に嬉しい美肌効果やアンチエイジング効果が有ります(*^^*)

具体的な美肌効果は、「シミ」「シワ」「ニキビ」「たるみ」など。

アンチエイジング効果は、加齢による身体などの錆付きを防いでくれる「抗酸化作用」です。

(使用方法について)

エクストラバージンオイルは、加熱してももちろん大丈夫ですが、他のピュアオイルなどに比べると断然に香りが豊かです。

そして、お値段もピュアオイルなどに比べると断然に高価なので、加熱するのはコスパ的に良くないです。

なので、調理の際に加熱に使うよりも「仕上げ用の調味料の1つ」として生食で使う事をオススメします☆



【ピュアオイルについて】


エクストラバージンオイルと同様に、スーパーなどで見掛けるオイルです。

このピュアオイルは、品質差があるオイルを混ぜてから精製して、風味付けにエクストラバージンオイルを加えたオイルです。

精製してあるので、エクストラバージンオイルに比べると断然に味が安定していてクセが無いのも特徴です。

(酸度について)

ピュアオイルは酸度が1.0と、エクストラバージンオイルに比べると数値が高いです。


(使用方法について)

ピュアオイルは高温に強いので、加熱向きです。

例えば、フリットなどの「揚げ油」そしてパスタやソテーなどの「加熱調理する時」に使います。




 レシピ・「ミラノ風カツレツ」

レシピ ミラノ風カツレツ

・イタリア料理で最も有名な肉料理の一つです。 ・本来、仔牛肉で作りますが、ご家庭では色々と難しいと思うので今回は厚切りロース肉で作ります☆ ・食べる際は、レモンを絞って召し上がって下さいね^ - ^

材料(4人分)

厚切り豚ロース肉・・・4枚
卵・・・2個
パルミジャーノ・レッジャーノ・・・小2
パン粉・・・80g
オリーブオイル・・・小1+1/3
オリーブオイル(揚げる用)・・・適宜
塩コショウ・・・適宜
カットしたレモン・・・4個

作り方

  • 1
    パン粉はすり鉢で細かく摩り下ろす。卵は菜箸でよく溶き解し混ぜておく。パルミジャーノは摩り下ろす。卵液にパルミジャーノ・オイル・軽く塩を混ぜ入れよく混ぜておく。
  • 2
    肉をまな板に置き筋切りした後、パン粉を肉の両面に軽くまぶしてから肉叩き(麺棒)を使って中心部から外側に向かって5、6ミリの厚さに叩き伸ばす。その後形を綺麗に形成したら、片面に塩コショウする。
  • 3
    ①の卵液に肉全体にまぶし付けてから、パン粉にくぐらせる。形を整えながらパン粉を全面に馴染ませる。
  • 4
    肉の表面になる方に、包丁の背を使って2センチ程の格子状に模様を付ける。
  • 5
    フライパンに多めのオイルを入れて、格子状に模様が付いてる表面を下にして焼く。火は強めの中火にする。
  • 6
    表面に焼き色が付いたらひっくり返し、裏面も色よく焼き上げる。
  • 7
    焼き上がったら、キッチンペーパーで油を切ってから皿に盛る。切ったレモンを添えて完成。

コツ・ポイント

・パン粉は細かく摩り下ろしましょう! ・肉は、今回とんかつ用などの厚切りの豚ロース肉を使用しましたが、「豚肩ロース肉」「牛ヒレ肉」「牛ロース肉」「牛骨付き肉」などを使用しても良いです☆ (上記にも記しましたが、本来は「仔牛の骨付きロース肉」を使用します(^^))

作り方のポイント

すり鉢でパン粉が細かくなる様に擦りましょう☆

必ず「目の細かいパン粉」を使いましょう!!


目が粗いパン粉だと焦げやすくなるし食感も良くない仕上がりになります


先ず最初に、お肉のドリップ(水気)をキッチンペーパーで取ってあげましょう!

このドリップには、肉の臭みが付いてるので拭き取ってあげる事が大事です☆
肉の筋切りをしましょう!

これは、「肉を焼いた時に肉が焼き縮みしない様にする為」です。


脂身と赤身部分を断ち切る様に切り込みを入れてあげます。

ただし、この切り込みを入れる際に大きな切り込みを入れるのは良くありません!!

何故ならば、大きく切れ込みを入れるとそこから肉の旨味が逃げ出してしまうからです。


切れ込みは1センチを目処にしてあげましょう^ - ^

また、切れ込みを入れる時、包丁の刃を肉に刺すイメージで切れ込みます!

筋切りしていく際、切り込みの間隔は2〜3センチ間隔にしましょう!
肉にパン粉を軽くまぶし、肉叩きで5、6ミリの厚さになるまで叩き伸ばしていきます。

もし、肉叩きがお家に無い場合は麺棒や擂り粉木棒で代用して大丈夫です(^ ^)

このパン粉を付けながら肉を叩いていく意味は、「肉と衣が剥がれない様にする為」なので、必ずこの作業をしてあげましょう☆


パン粉によって肉の水分を取らせてあげます。

肉の表面が水分でベタ付くと後々、衣が剥がれ易くなってしまうのでそれの予防策の作業になります^ - ^


また、この作業は肉の片面だけではなく、両面施してあげます。

もし、肉の周囲が薄い部分が有ったり欠けが有る場合は、肉を折り重ねて補修しながらなるべく綺麗な楕円形に成型していきます!

こちらは、卵液に通す所です(^ ^)

最低限の卵液に今回付けているので、少なく見えますが大丈夫です!


卵液にくぐらせた後、たっぷりとパン粉をムラなく付け終わった後です。

その後に、肉の縁が綺麗なカーブを描く様に包丁の腹を使って整えましょう☆


次に、包丁の腹で軽く押さえてパン粉を馴染ませてあげます。

この作業により、衣がはがれにくくなる様になります!
包丁の背を使って2センチ間隔に格子角状の模様を付けます。

軽く包丁の背を押し付けるイメージで・・・☆

この作業は、上記の作業と同様に「衣と肉とがより密着する様にする為」「肉を焼いた時に、肉が反ってしまうのを防ぐ為」と2つの意味が有るのでお忘れなく・・・(^^)





フライパンの大きさは「肉がちょうど入る位のもの」を選んであげましょう!


開いてる空間が多いと肉に焼きムラが出易くなります。

また、油の量も必然的に多くなるのでフライの様な仕上がりとなってしまいます。

油の温度確認をしましょう!!

パン粉を入れてみて、油の水位真ん中位まで一旦沈んでから直ぐに浮き上がっていればOK(*^_^*)


もしくは菜箸を入れてみて細かい泡が出ていれば大丈夫です!


中温~高温の間が揚げる時の温度の目安です。
油は肉が半分浸る位の多めの量で揚げます。

盛り付けの際、格子角状に模様を付けた面が上に来る様盛り付けます。

ですので、表に来る格子角状の面を先に綺麗な油で揚げてい行きますよ♪

裏面から先に揚げてしまうと、表面に来る側が綺麗な色合いで揚げることが出来ません!

今回のカツレツに限らず、お皿に盛る表面を先に焼きましょう!!

 私のオススメ調理器具

前号から始まったこのシリーズ、今回は「チーズグレーター(グレイター)」です(^-^)

ちなみに、グレーターとは「おろし器」の事(*^_^*)

チーズは、市販で売られてる様な既に削られた物よりも、調理する直前に摩り下ろした物の方が香りが高く美味しいです☆

例えば、イタリアンでよく調理に使う「パルミジャーノ・レッジャーノ」や「グラナパダーノ」などなど‥。

100均でも縦長のシンプルなグレーターでも十分ですが、これは少量のチーズを摩り下ろす時には便利です。

このグレーターは、ローラー式でハンドルをグルグル回すと簡単に摩り下ろせるので、大量のチーズを摩り下ろす時にとっても便利ですよ♪

以前我が家や私のお料理教室で同じくローラー式のステンレス製のグレーターを使ってました。

そちらは耐久性があり安価でしたが、チーズを削ってる時にローラー部分の隙間から、どんどんと小さくなってくチーズがポロポロと落ちてしまってました・・・((+_+))

ですが、こちらはプラスチック製でありながらしっかりとした作りなので、よっぽどの怪力出ない限り壊れる事は無さそうです!

そして、以前のグレーターで大きな悩みだった「細かいチーズのこぼれ落ち」は、こちらの商品には心配無用!!

ローラーと本体とがピッタリとフィットしてるので、落ちる心配も無くなった為生徒さん方にも大変好評です♪

また、今回ご紹介したグレーターは「細かく削る用」「粗く削る用」と2種類の替刃が付いてます。

付いてないタイプの方は、もう少し安価に購入出来ます。

お家で普通に使われるならば、後者の方で十分ですよ☆

メーカー:フィスラー
定価:5940円

 レシピ・私の料理教室でも大人気!!「モッツァレラチーズの塩麹風味」

レシピ 超簡単!!パーティーにも使えるモッツァレラチーズの塩麹風味

材料(3~4人分)

モッツァレラチーズ・・・1個
塩麹・・・50g
ブラックペッパー・・・適宜

作り方

  • 1
    モッツァレラチーズの水気をキッチンペーパーで良く拭き取る。大きめにラップを切り取っておく。
  • 2
    ラップの真ん中に塩麴を置き、スプーンの腹を使ってモッツァレラチーズの3倍程の大きさの円になる様均一に伸ばす。そこにモッツァレラチーズを乗せる。
  • 3
    ラップの角を対角部分を2か所摘み取んだらもう2か所も摘まみ、モッツァレラチーズの上部に塩麹が馴染んでない箇所も馴染ませる。その後ラップの先をよじり、きっちりと塩麴がモッツァレラチーズに密着する様に包む。冷蔵庫で1晩寝かせておく。
  • 4
    1晩経ったら、まな板の上にラップを広げ、塩麹が少しモッツァレラチーズに付いてる状態で6、7ミリ幅に輪切りにする。
  • 5
    皿にチーズを並べたら、上からブラックペッパーを振り掛けて完成。

コツ・ポイント

・塩麹は塩分が高いものだと、仕上がりが塩辛くなってしまいます。ご使用前に一旦舐めて味をご確認頂いてからをオススメします☆ ・出来れば、塩麹のパッケージに書かれている塩分(ナトリウム)が3.5%位までのものが良いです。。 ・もしその様な塩麹が無い場合は、甘酒を作る際の「甘麹」を塩麹と混ぜて、少しほんのりとした自然な甘みを感じられる位までの味加減にされてからご使用頂くと良いです!! ・モッツァレラはちゃんと水気をキッチンペーパーで拭き取ってあげましょう! ・召上る時、ブラックペッパーを挽いてあげる事をオススメします! そうする事で、お味にアクセントが出てより一層風味豊かで更に美味しくなります☆ ・ブラックペッパーを強調したい場合は、水気を拭き取ったモッツァレラの全面に予めブラックペッパーをまぶしてから、塩麹をまぶし、更に召上る時にカットしたモッツァレラに振り掛けても美味しいです♪

作り方のポイント

モッツァレラチーズを塩麹の上に乗せるので、そこを考えつつ塩麹を伸ばします。

伸ばす目安はモッツァレラチーズの大きさの3倍程です☆

ラップの大きさは、小さなサイズよりも大き目サイズの方が包み易いので、そちらをご使用する事をオススメします!
ラップを包む時、普通に包み込むよりもラップの対角線にある角同士を摘まんでからモッツアレラの上部をひねってあげます。

そうする事によって、塩麹が満遍なく均一にモッツアレラに付着します☆

この作業で、モッツァレラの上部に塩麹が付いてない部分が有った場合は、包みながら塩麹を移動させつつ付ける様にして下さいね☆

また、塩麹が付いたラップをモッツァレラに密着させてあげましょう。

そうする事により、モッツァレラに塩麹の風味がちゃんと移ってくれますよ♪

 今回を振り返って

最後に
今号も楽しんで頂けましたか(^-^)?

前号に引き続き、今号も旬の食材を使ったレシピを中心にお知らせして来ました♪

ふとした疑問などが有りましたら、お気軽にご質問下さいね☆

 次回のお知らせ

次号のお知らせ
次回テーマにする食材は「里芋」です。

来月号のお料理は、
・里芋のミネストローネ
・里芋のムース
・バーニャカウダ
などです(o^^o)

私のお料理教室で以前にお伝えして来たレシピ達です!

どのお料理も大好評でしたので、メルマガ読者の皆様方も是非お楽しみに〜!!

 著者プロフィール

プロフィール
大学在学時より、数々の料理教室や調理師学校に通う。

イタリア料理を深く学ぶ為に、「エミリアロマーニャ州」にて留学。

ワインやオリーブオイルについても学び、「ワイン・ソムリエ」や「オリーブオイル・ジュニアソムリエ」資格も保有する。

現在、「イタリア料理教室・リエッティモ」を開催中。
【奥付き】
ミイル先生マガジン

ハッピーになるイタリアン 2016年12月号



2016年(平成28年)12月22日 電子書籍発行
著 者  田川玞実
©2016 Fumi Tagawa

発行者 ミイル株式会社 代表取締役 高階 匡史

本作品の内容を無断で複製・複写・放送・データ放送配信・転載・改ざん・公衆送信(ホームページなどに掲載することを含む)することは、固くお断りいたします。
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