2017年4月25日 更新
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普段着のイタリアごはん Cucina Del Giorno 第3巻

毎月ミラノからお届けする美味しいイタリアごはん♫簡単&美味しいイタリア料理を作りやすいイラストレシピで毎月お届けいたします! 今年のミラノの冬はとても寒向かったです。みなさまのお住まいのところはいかがですか?
ふわり~イタリア生活のひとこまも!ミラノで暮らしているようにお楽しみください♡(4ページ目)

 
感激した味!Stracciataストラッチァ―タ♫
ミラノで食べて1番感激したものはこの Sracciataストラッチャータです。とても柔らかいMozzarellaモッツアレラチーズの1種です。

Stracciareストラッチァーレ=かき回すというような意味があります。

汲みあげ湯葉のようなとろとろ形状で、でも、しこしことしたモッツアレラ独特の歯ごたえととろりとしたクリーム感があり、あまりの美味しさに驚いたのを昨日のように思いだします。
バルサミコ酢を煮詰めたソースを添えていただくことが多いです。

Latteラッテ(牛乳)から作られたものと、Bufalaブファラ(水牛のミルク)から作られたものがあり、ブファラの方がやや高級品です。
これは鮮度が命のようなチーズなので、ミラノでも数少ないお店でしかいただけない貴重な味です。小売り店でもたまに手に入ることもあります。
濃厚な味!Spaghetti alla Carbonara カルボナーラ
日本でも人気のあるクリーム系パスタの代表格「スパゲッティカルボナーラ」ですが。
イタリアで食べるカルボナーラはとっても濃厚です。

炒めたパンチェッタと玉子だけで作られます。
パンチェッタは豚のばら肉を塩漬けして熟成させたものですが、ベーコンと違うのは燻製をしていないところです。
生クリームは入らないので、かなり濃厚な味に仕上がります。
具材はパンチェッタだけで、仕上げに粗挽き黒コショウがかかります。

パスタもSpaghettiスパゲッティ以外にRigatoniリガットーニ(太い筒状のパスタ)を使ったカルボナーラもあります。
山盛りサラダ~Insalataインサラータ
イタリアではパスタやピザばかり食べている!というイメージがあるかもしれませんが(笑)
Insalataインサラータ(サラダ)山盛りサラダも大人気のメニューなんです。

日本に例えると、4人家族用の取り分けサラダボールくらいの大きさがあります。
これを1人で食べます。特にランチ時には人気のメニューです。
種類はツナ・アンチョビー・茹で玉子・シーフードなどバリエーション豊かです。
ドレッシングはどこのお店でも、オリーブオイル・バルサミコ酢の大きな瓶ごとドーンとテーブルに出てきます。自分で好きなだけかけて食べるのがミラノ流です。
素材の味を楽しむ普段のイタリア料理の典型ですね。
がっしりしたイタリア人男性がもくもくとサラダを食べている微笑ましい光景もよく見受けられます。
パスタ~Pasta~パスタ♫
パスタ料理はやっぱり美味しいです!

イタリア全土で600種類以上もあると言われているパスタです。
どこで食べても♨熱々の美味しいパスタが食べられます♫
ミラノは北イタリアに位置し、海からは遠く離れていますが、流通がいいので新鮮な魚介をたくさん使ったパスタも食べられます。
行きつけのお店ができると、今日はこれがおすすめ!(たとえば、スカンピ・カニなど)のパスタを作ってくれることもあります。
このパスタにはこんな系統のソース(例えばトマトソース・ラグーソース)など暗黙のルールがあるようです。毎回、食べて勉強です。お店で食べて美味しかったパスタは買って帰り、自分で作ってみることもよくあります。

子供用に注文して、茹でただけのスパゲッティにパルミジャーノチーズをかけて食べさせている家族連れもみかけます。パスタは毎日の普通のごはんなんですね。
ミラノはRisotto(リゾット)が美味しいんです♫
お米料理の代表 Risotto(リゾット)もよく食べられています。私もミラノでリゾットを食べるようになって♡大好きになりました。

このマンスリーレシピマガジン創刊号でもイラストレシピをお届けしたミラノ発祥のリゾット Risotto alla milanese(リゾットアラミラネーゼ)黄金の色・サフラン風味のリゾットをはじめ、季節により色々なリゾットが食べられています。春にはグリーンアスパラガスなど、夏にはアーティチョーク、秋にはポルチーニ茸など旬のリゾットも。また写真のように葉物野菜のトレビスのリゾットは通年で食べられています。葉物野菜をサラダではなくリゾットにしてしまう!イタリアの発想にも驚きました。人気です。

日本で食べるイタリアンのリゾットよりもミラノで食べるリゾットはさっぱりしている気がします。
そしてリゾットは平らなお皿に広げて盛り付けます。濃度がついているのでフォークでいただくお料理です。
発想と組み合わせに脱帽!のイタリア料理♫
デザインやファッションで世界の先端を行くミラノですが。
食べるものに対する発想も素晴らしいものがあります。

驚くような組み合わせをして、それでいてとても美味しい!ということが沢山あるんですよ~。日本人だったら考えつかないような(笑)。

例えば、この写真の Risotto di Mirtilli(リゾット・ディ・ミルティッリ) ブルーベリーのリゾット!デザートではなく、お食事です。
牛の骨付き肉からとったビーフブイヨンとブルーベリーが合っていてとても美味しい!
イチゴとルッコラを合わせたサラダが美味しい!
無花果や茄子は縦切りと輪切りでは味が全然違う!..などなど。
教えてもらったことが沢山あります。

美味しく食べることに貪欲で、豊かな発想のイタリア。素敵な国です。
甘いものが♡大好きなイタリア人
イタリアの方は甘いものが大好きです。

Pasticceria (パスティッチェリア) と呼ばれるお菓子専門店が街中にあります。

中にクリームを詰めたコロネ、フルーツのタルト、ブリオッシュ(クロワッサン)もチョコレートやあんずジャム入りのものに人気があります。

朝食も甘いブリオッシュとカッフェで済ます方もとても多いんですよ。
10時のお茶にも、午後のお茶にも、デザートにも、と本当によく甘いものが食べられています。

クリスマスのパネットーネなど、キリスト教の行事にちなんだ季節のお菓子が売られるのも特徴です。
レストランでデザートにフルーツも常識♫
リストランテやオステリアでもデザートにメニューになくても気軽にフルーツを注文することができます。

人気のあるのは Ananas(アナナス)パイナップル。大抵のお店ではこんな飾り切りをして出してくれます。
また、Frutta misto季節のフルーツの盛り合わせ、Mandarino(マンダリーノ)みかん、Banana(バナーナ)バナナなども。
みかんやバナナは家で食べるものと思いこんでいたので、最初はとてもびっくりしました。

甘いお菓子と並んでフルーツもとても愛されています。

 次号の予告です~こんなイタリアン2品♫

次号♡第4巻のレシピです~
次号では2つのレシピをお届けいたします♫

♡Insalata di Carote e Pomodori secchi
ドライトマトと人参のサラダ

♡Panette al Marsalano
パネッテ・アル・マルサラ―ノ
(マルセイユ風ペンネ)

お楽しみに~ヽ(^o^)丿
Insalata di Carote e Pomodori secchi ドライトマトとにんじんのサラダ
イタリアの保存食・ドライトマトを使って、色鮮やかなサラダ仕立てにします。

ドライトマトから美味しい旨みでます。
ワインのおつまみに、作り置きサラダやお弁当にもにもぴったりです♫
Panette al Marsalano パネッテ・アル・マルサラ―ノ(マルセイユ風ペンネ‘)
うわぁ~♫こんなパスタ料理は食べたことがない!
美味しい~~!と思っていただける自信作です。

イタリアならではの発想で合わせた食材を、体にいいサフラン風味のクリームペンネに仕上げます。

私のお料理教室、ミラノ教室・東京教室・ニューヨーク教室でも大好評だったパスタ料理です。

第3巻はお楽しみいただけましたか?

普段着のイタリアごはん Cucina Del Giorno 第3巻♫
みなさま♡今回のレシピ2つ

◆Bistecca di Maiale Napoletano
ナポリ風ポークステーキ

◆Insalata Mimoza con Pomodori e Origano
トマトとオレガノのミモザサラダ

どちらも簡単で美味しいレシピなのでぜひ何度も作ってマスターしてみてくださいね!

次号も美味しいレシピとミラノ生活のひとこまをお届けいたします。

どうぞお楽しみに♡

著者プロフィール

ミラノお料理教室 K`s kitchen 主催
  入交(いりまじり)けいこ

小さな頃から大の料理好き。

女子美術短期大学グラフィックデザイン教室 卒業
女子美術短期大学専攻科宣伝計画コース 卒業

株式会社 虎屋 宣伝部宣伝課にてグラフィックデザイナーとして勤務。パッケージ・パンフレット・店舗ディスプレイなどを手がける。

退職後、横浜の自宅にて 子供工作教室を開講。10年間、子供達に工作やお菓子作りを教える。

料理好きが高じて、ABC Cooking Studioで料理授業の講師となり勤めたあと、子供向け料理教室 abc KIDSの店長となる。

料亭の女将を経て、イタリア・ナポリ家庭料理教室研究家パンツェッタ貴久子氏の料理教室 La Tavolo di Tataにてアシスタントとして勤務。
イタリアのオリーブオイル輸入会社Cancemi Corpolationのデリ販売部門OLIVOにてイタリアンデリの調理を担当する。

2012年2月 東京の自宅にて料理教室 K's kicthenを主宰し独立。
2014年2月 ニューヨークの自宅にて料理教室 K`s kitchen Lexington、ほぼ同時にミラノの自宅にて料理教室 K`s kitchen Brera Milanoをオープンさせる。
3か国を行き来しながらヘルシーで独創的なな料理を日々、開発している。

現在はミラノの自宅をメインに、料理教室 K`s kitchen Milano を主宰している。
 

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