2017年4月24日 更新
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「喜ばれる盛りつけ」教えます。創刊号

盛りつけの基本やテクニックを知れば、誰でも「美味しそう!」に料理を盛りつけられます。いつもの料理を大変身させちゃいましょう!

SNSに素敵な料理写真をアップしたい!自分が一生懸命作った料理を褒めてもらいたい!今よりもっと料理上手になりたい!食べてくれる人に喜んでもらいたい!
そんなアナタを、盛りつけ研究家・三浦ユークが応援していきます!

アナタの料理を「素敵盛り」にしてみませんか?(2ページ目)

 

🕊 Free.2『肉じゃが』を秋アレンジする

🕊 Free.2『肉じゃが』を秋アレンジする
さらに応用編です。
自由な盛りつけの発想として、『既存』のものに旬を盛り込むってテクニックがあります。

例えば、
ど定番の『肉じゃが』
具材は豚肉か牛肉にジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、インゲン、ってとこですかね。

しかぁーし!いったいどこの誰が「肉じゃがはジャガイモではなくてはイカン!」と決めましたか?

頭のお堅い固定観念さんとは即、
グッバイしましょう!
個人的には、具材に『肉』と『芋』が入っていれば、肉じゃがだと思います。

時代が変われば、人の味覚も料理も変わる。まずは能書きを垂れず、とりあえず受け入れることで、新しい発見があるものです。

料理は常にアップデートされている

例えば、ラーメンやカレー。今や代表的な日本食、といっても過言ではないですよね。

しかし、どちらも元は外国の料理が日本に伝わり、日本人がそれを受け入れ、自分好みや地域の特性を生かしたアレンジを加えて、『今』の日本独自のラーメンやカレーになっているじゃぁーないですか!

肉じゃがだって同じことです。
なので、先ほどの『旬』で連想した『サツマイモ』をジャガイモの代わりに使い、旬を感じる肉じゃがを作っちゃおうじゃぁーないですか!

🍳【レシピ】ほっくり秋の幸せ肉じゃが

『ほっくり秋の幸せ肉じゃが』
略して、『秋じゃが』とでも命名しましょうか! とても暖かい感じの色味だと思いませんか?秋を感じられる肉じゃがになったんじゃないでしょうか。

この時期になると「そろそろ秋じゃが食べたいなー」、なんて会話が生まれることでしょう。…多分(・ω・;)。

レシピ 🍳レシピ『ほっくり秋の幸せ肉じゃが』

肉じゃがの概念をぶっ壊す、新しい秋の肉じゃがです。まぁ…じゃがいもをサツマイモに代えただけなんですけどね(ノ∀`;)でも、めちゃウマですよ! サツマイモのホクホク感と甘味の効いた出汁が、なんだか心をほっこりさせてくれる味になりました。是非、作って頂きたい秋の一品です。 ✨盛りつけテーマ✨ ズバリ『秋の芋掘り』! 🕊Free.1『旬』を意識する、でご紹介したテクを使い、旬で秋らしい印象のサツマイモをメインにたっぷり使い、キーワードの『芋掘り、土、甘い、ホクホク』を感じられる盛りつけにしてみました。 ✨盛りつけポイント✨ まずはお皿に注目してほしいです!どうですか!たまたまですが『土』っぽい感じの和食器があったので、即これに決定しました(●´ω`●)ゞ サツマイモは中身より皮の部分を多く見せることで、よりサツマイモ感が出ます。中央部分をこんもりと高さを出すことで豊作の秋を表現しました。 大量のイモを土から掘り出した様子を感じられる、ホクホク甘い『秋じゃが』で、ほっこりした気持ちなって下さい。

材料(2〜3人前)

豚バラ肉
200g
サツマイモ
1本300g
カボチャ
80g
炒め油
適量
★鰹昆布出汁
2カップ
★酒
大さじ1
★みりん
大さじ1
★砂糖
大さじ1
醤油
大さじ3

作り方

  • 1
    豚バラ肉は一口大に切る。
  • 2
    サツマイモ、カボチャは皮付きのまま、一口大の乱切りにする。
  • 3
    フライパンに炒め油を少量敷き、中火で豚バラ肉を炒める。
  • 4
    豚バラ肉に火が通ったら、サツマイモとカボチャを加え、1分程炒める。
  • 5
    ★の調味料を加え、灰汁を取りながら中火で10分煮る。
  • 6
    サツマイモとカボチャに竹串が通るぐらいになったら、弱火にして醤油を加えて、3分煮込んで完成。

コツ・ポイント

完成したらいったん冷まして、再度熱を入れると、出汁の味が具材により染み込みますよ。 残った煮汁は捨てずに、親子丼や卵とじなんかの割り下に使ったり、少し薄めてうどんの汁にしても美味しいですよ。

『自由な盛りつけ』ふりかえり

自由な盛りつけ ふりかえり
自分の思ったこと、相手に感じほしいことを意識してみる。料理は相手に想いを伝えるという、コミニケーションの手段ですよね。うむ(`・ω・´)いいこと言った!自分。

『こうしなければいけない』という固定観念を捨て、楽しんでチャレンジしてみ下さいね。あなたの新たな味を見つけられるはずですよ!
次号予告・『自由な盛りつけ』

🕊 Free.3 ボジョレーとのマリアージュ
今年は11/17(木)解禁です!フレッシュ感のある早飲みワイン、ボジョレーヌーボーと合う料理を、自由な発想で考えてみましょう。ついつい吞みすぎちゃうかも(*≧艸≦)。

 TPOに合わせた『素敵盛り』アレンジ

今月のテーマ『さんま』

今月のテーマ『さんま』
秋といえば『さんま』ですよね。
ちなみに、さんまの旬は9月〜11月。他の時期に比べて脂の乗りが倍近く多いんですよ!

今回はそんな脂ノリノリなさんまさんを使って、一人ごはん、二人ごはん、家族ごはん、TPOに合わせた『素敵盛り』さんま料理をご紹介しますよー。

さんまの『目利き』

さんまの『目利き』
せっかくだから、より鮮度が良くて、脂がノリノリで美味しいさんまを選んじゃいましょう! 目利きポイントは3つだけ!

◆Point.1 眼が透き通っている(←鮮度が良い)
◆Point.2 口先が黄色い(←鮮度が良い)
◆Point.3 背中が盛り上がっている(←脂が多い)

🍳【レシピ】Dish.1 一人ごはん『丼ひとつで秋を独り占め』

🍳 Dish.1 一人ごはん 『丼ひとつで秋を独り占め』
自分のためだけのご飯を作りましょう!
つまりは自分への『おもてなし』です。

自分へのご褒美なのです。
好きなもの好きなだけ。いつもよりちょっとだけ多めに作ってお腹いっぱい秋食材を堪能しちゃいましょー(人●´ω`●)

レシピ 🍳レシピ『丼ひとつで秋を独り占め』

これは本当に美味しいです! 試作の時、思わず『ウマっ(」°ロ°)」!!』と叫んでしまいました。 温かいご飯、冷たいとろろ、芳ばしいさんま、濃厚な卵黄、野菜の旨味。いろんな美味しさの秋ハーモニーが口の中で絶妙に奏でてきます。 特にさんまと出汁入りとろろは最高に相性良しです。さんまのこってりとした脂と皮目の芳ばしさが、出汁の旨味、とろろのスルッとした喉越しとぴったりです。 そしてアクセントのディルがとってもいい仕事をしています。魚と相性の良いハーブです。これが全体を大人味にしてくれてますね。 ✨盛りつけテーマ✨ 今日のごはんは、主菜も副菜もご飯も丼ひとつに全部を入れちゃおーっと。洗い物は少なくね。 ✨盛りつけポイント✨ 卵黄をセンターにして、その周りにメインのさんまをぐるりと一周盛り。さんまは焦げた皮目を見せるようにすると美味しそう。エノキと南瓜は外側に、土から秋の味覚が芽吹いているイメージで盛る。ディルの緑は卵黄の周りに盛ることで、卵黄の黄色を引き立たせます。

材料(たっぷり1.5人前)

さんま
1尾
山芋
150g
南瓜
適量
えのき
適量
ディル
適量
卵黄
1個
白米
2膳
★鰹昆布出汁
大さじ2
★醤油
小さじ2
適量
酢水
水・500ml / 酢・小さじ1

作り方

  • 1
    さんまに残っているウロコとぬめりを包丁等で削ぎ取る。軽く流水で洗い、水気をよく拭き取る。全体に振り塩をしてグリルで焼く。
  • 2
    南瓜は薄切りにして、一口大に切る。えのきも食べやすい大きさにする。軽く塩を振り、グリルで焼く。
  • 3
    山芋の皮を剥き、変色を防ぐため、酢水に5分程漬けておく。
  • 4
    山芋をすりおろし、★の調味料とよく混ぜる。
  • 5
    さんまに軽く焦げ目がついたら、骨から外し、一口大に切っておく。
  • 6
    丼に白米、上にとろろをかけ、真ん中にくぼみを作り、卵黄を落とす。周りにさんまと野菜を盛りつけたら、最後にディルをちらす。

コツ・ポイント

さんまをばらすのが面倒なら、大胆に一尾そのままのせても面白いと思います。 ディルの代わりに紫蘇でもいいけど、ディルの方がオススメです。
 

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