2017年10月11日 更新

マコモタケは美味しい

マコモタケってご存知ですか?東南アジアの料理で使われていることも多いので、知らずに食べたことがある人がいそうですね。 ぜひ注目していただきたい食材ですので、まとめてみました。

 マコモタケとは

マコモダケはマコモの根元に出来る肥大した茎の部分を指します。このマコモはイネ科マコモ属の多年草で別名「ハナガツミ」とも呼ばれ、東アジアや東南アジアに広く分布し、日本でも全国の河川や湖沼の水辺に群生しているのを見られます。

マコモはさながら巨大なイネといった様子で、草丈は2m前後にも成ります。中国をはじめ、ベトナム、タイ、ラオス、カンボジアなど東南アジア諸国で古くから食用や薬用として身近な植物で、日本でも「古事記」や「万葉集」などにもその名前が出ているそうです。

 味・食感は?

たけのこを優しくしたような適度の食感と、ほのかな甘味、ヤングコーンのような香りがある。くせがなく、さっと茹でたり、グリル焼き、炒めものにも向いているほか、新鮮なものは生食してもおいしい。沖縄県では「まくむ」、鹿児島県奄美大島では「台湾だーな(竹)」と呼んで、炒め物のイリチー、奄美料理の「いっき」、油ぞうめんなどに使用する。中国では他にスープの具にもされ、台湾では麺類の具のひとつにも加えられることがある。細かく刻んで餃子、ハンバーグ、チャーハンなどに用いることもできる。

 美味しい食べ方は?

・素焼き 素焼きにして塩、醤油、味噌、オリーブオイルなどで食べると美味しい
・天ぷら 油との相性がいいので、天ぷらやフライにして食べると美味しい
・炒め物 野菜炒めやチャーハンなどに入れたり、餃子などに入れても美味しい
・味噌汁 スライスにして入れ、豚汁などに入れても美味しい
・炊き込みご飯 冷えても美味しい
・まこもお好み焼き
個人的には、新鮮なうちに生のまま、マヨネーズなどを付けて食べるのもオススメします。

 整腸効果が高い

成分としては、水分が93.5%、炭水化物、βカロテン、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維、葉緑素のクロロフィルなどを含みます。

マコモタケは、βカロテン、ビタミンB群、ビタミンCを含むものの、その含有量はどれもわずかです。ミネラル類に目を向けるとカリウムが比較的豊富です。カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので、高血圧の予防改善に効果があります。また、食物繊維の総量も多いとは言えないが、不溶性中心の組成なので大腸で水分を吸収して便のかさを増やし、腸壁を刺激して蠕動運動を促すことで便秘の改善に役立ちます。

栄養価は低いが、その分タケノコより低カロリーな野菜なのでダイエットにも向いていると言えます。

効果効能
高血圧の予防改善、整腸作用、便秘の改善、ダイエット。

 マコモは水質浄化に役立っている

たとえばマコモには水質浄化の働きがあり、霞ヶ浦や琵琶湖をはじめ、マコモを使った水質浄化事業が行われています。

また、マコモの柔らかい芽や茎の回りは餌場として、産卵場所として、そして隠れ場所としていろいろな水棲生物が集まります。冬になれば白鳥などの水鳥がマコモの肥大した根をえさとしてついばみます。マコモはこのように優れた浄化植物の一つであると同時に、多くの生物に対して優れた生息環境を作ってくれ、生態系の潤滑油のような役割も果たしているのです。

 見つけたら是非食べてみて

マコモの葉は神事にも用いられているほど、昔から身近にあった植物でした。
その根本部分「マコモタケ」。
見かけたら是非買ってみてください。
本当にくせがなく、お子様でも食べやすいです。

なお、植物による水質浄化については研究が進んでいますが、耐熱菌が云々、水を腐らせず・・・等健康疑似科学的な情報については、現代医学・科学的に好ましいとは言い難い内容が含まれていますので、こちらに関して当まとめでは除外とさせて頂きます。
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