川口屋

lespall

4年前

銘は唐衣だと思います。別のお店では杜若になっていましたが、どちらも同じものを指していて、以前、こちらのお店でこのようなお菓子をいただいた際には唐衣となっていました。ういろう生地を薄く伸ばし、粒餡の玉を白餡で薄く包んだ玉を包み込んでいます。粒餡の美味しさともっちりとしたういろう生地の相性が抜群のお菓子です。 因みに在原業平が杜若にかけて「唐衣、着つつなれにし、妻とあれば、はるばる来ぬる、旅をしぞ思ふ」とそれぞれの頭を繋げるとかきつばたになるように詠んだので、唐衣と杜若は同意語になるそうです。

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3年前

乙女菊 鮮やかな朱色のこなし生地でこし餡を包み込み、ヘラで綺麗な菊を表したとても美しいお菓子です。そして、こし餡ともっちりとしたこなしの組み合わせはとても相性が良く、上生菓子のイメージをそのままお菓子にしたような洗練されて美味しいお菓子です。でも、何が違うのか、こちらのお店のイメージとちょっとばかり違う気がするのは何故なんでしょうか。普段オリジナルしか演奏しないバンドがカバー曲を演奏してるような雰囲気がするんです。

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5年前

わらび餅 ぷるんとした気持ちのいい食感のわらび生地で上品な柔らかくて蕩けるような餡を包み、たっぷりの香ばしいきな粉をまぶしたお菓子です。それぞれの素材の素晴らしさ、組合せの割合の絶妙な加減が本当に素晴らしくてとても美味しいお菓子です。 つぶ餡のわらび餅とこし餡のわらび餅の二種類あって、それぞれ、豆の皮の味わいを活かした粒餡と濁りのない澄んだ味わいの漉餡の特性を活かしたとっても美味しいわらび餅になっています。

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5年前

照り葉 こなし生地を葉っぱ形に整形し、あんこ玉を巻いています。実はこの照り葉、このお店では秋から冬にかけてかなり長くいただくことができます。でも、季節に応じて微妙に変化させているんです。例えば、冬になると白く氷餅を散らして雪がかかり落葉と名前を変えます。そればかりではありません。中の餡も変わります。そして、この時期は栗餡はです。もっちりとしたこなしとつぶつぶ感じの強い餡は素晴らしく相性がいいんです。

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4年前

葩餅 今やこのお菓子はお正月の代表にもなりつつありますが、このお菓子はちょっと変わっていて、牛蒡が使われています。餡も味噌餡で、他の和菓子とはひと味もふた味も異なります。そこで、実はバランスが大事で作り手の技量がハッキリとでてしまうのですが、こちらはやっぱり絶妙なバランスで、とっても美味しいんです。なんと言ってもびっくりするくらい柔らかい羽二重餅と餡のバランス、柔らかい牛蒡も抜群です。

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3年前

はなびら餅 甘く煮た牛蒡を味噌餡と羽二重餅で包んだお正月の定番のお菓子です。牛蒡も白味噌も癖があってバランスが難しいように思えるのですが、こちらのお店のものはそれぞれの個性がしっかりとしていながら、バランスが良くて癖が邪魔をしません。そして包み込んでいる羽二重餅のフワフワで気持ちいい事といったら至福です。とっても美味しいお菓子なので、この時期にしかいただけないのが残念です。

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2年前

わらび餅　とろけるようなあんこをわらび餅で包み、きな粉をまぶしたこちらのお菓子、もちろん色々なお店で提供されてますが、粒餡とこし餡の2種で出しているお店は他に見たことがありません。そして、このとろけるタイプの餡で粒餡というのも見たことがない気がします。ですが、皮まで柔らかいこの粒餡をいただけば、納得の美味しさです。そしてやっぱりこし餡は間違いなく美味しいんです。

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5年前

お店がとっても忙しくて銘を尋ねるのを辞めたのでわからないのですが、葛のお菓子です。葛の中には良く晒したこし餡があり、てっぺんには氷餅を散らしてあるので、葛で水を現し、氷餅で飛沫を表しているのかもしれません。 ともあれ、葛の食感が絶妙なんです。一般的な和菓子の葛の火入れよりも手前で止めているいわゆる生葛のようです。滑らかな葛が抜群に美味しいお菓子です。

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2年前

お多福　こし餡を使ったじょうよ饅頭ですが、ちょっと風変わりなお饅頭なんです。まず、形がちょっと変わっているんです。真っ白だけど、ツルッとした形ではなくて実はお多福の顔が立体的に形作られているんです。そして、中の餡がりょっと変わってます。ただのこし餡ではなくて、粒餡のように皮の味わいがあるような強い味わいなんです。また食べたくなる美味しいお饅頭です。

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4年前

若鮎 薄い玉子生地で道明寺を包み込み、可愛らしい魚の顔を描きこんだ夏の定番のお菓子です。こちらのお菓子は他のお店と違って、中が求肥でなく、道明寺なところがポイントですが、皮の美味しさも忘れてはならないポイントです。やや醤油が効いたような生地は極薄ながら存在感があり、甘いだけの生地と違い、深みがあり、道明寺との相性もよくって素晴らしく美味しいんです。