2015年8月24日 更新
0 40,717 view

夏にこそ、食べてほしい!「酒粕」の上手な利用法。

暑い夏。手軽な品で疲労回復や栄養をつけたいと思いませんか?そんな時は「酒粕」をオススメします!実は日本酒の副産物である「酒粕」は、ビタミンやミネラルの入った素晴らしい食材なんです。最近はスーパーなどでも多く見かけるようになりましたが、利用法はまだまだ知られていないことも。そんな「酒粕」の上手な利用法についてまとめてみました!あなたも「酒粕」を上手に使ってこの暑い夏を乗り切りませんか?

 

 酒粕。皆さんは使ったことありますか?

酒粕(さけかす、酒糟)とは、日本酒などのもろみを、圧搾した後に残る白色の固形物のことである。
お酒の好きな人も、そうでない人も、一度は聞いた事があるのではないでしょうか?

「酒粕」(さけかす)

粕は「カス」ではありません!

残り物のような扱いの名前ですが、実はコレ、とっても美味しくて栄養のある、

貴重な食べ物なんです!

そんな「酒粕」の上手な利用法、まとめてみました!

アナタも「酒粕」使ってみませんか?

 「酒粕」の効能

日本酒と酒粕
私が個人的に好きな日本酒(空 クウ)と酒粕。
では、具体的に、「酒粕」がどのように良いのか、調べてみました。
100 gあたりの栄養価

炭水化物23.8 g
食物繊維5.2 g
脂肪1.5 g
タンパク質14.9 g

ビタミン

チアミン (B1)(3%)0.03 mg
リボフラビン (B2)(22%)0.26 mg
ナイアシン (B3)(13%)2 mg
パントテン酸 (B5)(10%)0.48 mg
葉酸 (B9)(43%)170 μg

ミネラル

カルシウム(1%)8 mg
鉄分(6%)0.8 mg
マグネシウム(3%)9 mg
リン(1%)8 mg
カリウム(1%)28 mg
ナトリウム(0%)5 mg
亜鉛(24%)2.3 mg
他の成分
水分51.1 g
アルコール(エタノール)8.2 g
このように、「酒粕」には、人にとって必須のミネラル(ナトリウム マグネシウム リン カリウム

カルシウム 鉄 亜鉛)が入っていて、さらに、粘膜の修復や疲労回復、糖の代謝に必要な

ビタミンB群も含まれているので、夏バテや熱中症などの症状にとてもよい食材なんです。

もちろん、お酒の副産物ですから、アルコールも含まれますが、加熱して、アルコール分を飛ばせば、

お年寄りからお子様まで、食べることができます。

 酒粕も色々・・・

一口に「酒粕」といっても、色々な種類があるのをご存知ですか?
酒粕の種類

板粕 - 清酒と分離、圧搾された酒粕を剥がし揃えた物。地方によっては白い酒粕全てを板粕と呼ぶ。

ばら粕 - 板状にとれなかった酒粕。時間的・人手的にとれない場合と、大吟醸・吟醸酒の酒粕は米を低温醗酵させているので米粒が融けきれない場合が多く、板状に取ろうとするとボロボロになったり、酒成分が多く残り、柔らかすぎて板状に取れない物理的要因の場合がある。地方によっては粉粕(こがす)と呼ばれる。

練り粕 - 酒粕を柔らかいペースト状に練った物。

踏込み粕 - ばら粕及び板粕をタンクに足で踏込み、空気を追い出して、4 - 6か月熟成(発酵)させたもの。色も茶色・及び黄金色のものが多い。地方によって、「押し粕」「諸白(もろはく)粕」「練り粕」と呼ばれる。酢原料・漬物用に使用されることが多い。同じものを「踏みかす」「土用かす」とも呼ぶこともある。

成形粕 - ばら粕を練りこんで棒状に押し出し、板粕状にしたもの。「ニュー板粕」と呼んでいる業者もある。近年、蔵元も機械化や人手不足により板粕を取らなくなっており、板粕が不足しているために製造されたもので、代替品の意味合いが強い。練り込んでいるため使いやすいが、練ることにより米麹が壊れ、また酸化されるため風味に欠ける。
このように、「酒粕」は色々な種類があるので、用途によって、使い分けるのがいいでしょうね。

たとえば、私は、魚や肉などの粕漬け、甘酒、粕汁などを作るのですが、純米大吟醸のバラ粕があまりクセも無く、美味しいと思っています。

もちろん、元のお酒の風味によって、粕にも個性が出るので、そこは、お好みで。ご自分の好きな

お酒の粕を使うのが一番でしょう。

 「酒粕」の利用法

このような栄養価の高い「酒粕」

どのように利用するのがいいのでしょうか?

 お料理に。

① 「粕汁」

寒い季節だけとは限りません!

夏場の強烈な冷房対策には、帰ってから、身体の温まる粕汁が一番!
 

この記事のキュレーター